八戸は青森県予選決勝で東北社会人リーグ1部に所属するブランデュー弘前FCを相手に2-0と危なげなく勝利を収めて、天皇杯出場を決めた。
明治安田J3ではここまで、3勝6分5敗で16位。第10節・今治戦で敗れて最下位に沈んだが、その後は2勝3分と無敗。少しずつではあるが、チームは好調の波に乗りつつある状況だ。この要因について石﨑 信弘監督は「新加入選手にチームのやり方がようやく浸透してきた。既存の選手とも連係が密になってきている」と、積み重ねてきたものが徐々に開花しつつある。守備の面でも複数失点を喫したのは2試合のみで八戸が誇る堅守は健在。課題は決定力だろう。直近の第14節・沼津戦でも決定機を作りながら決め切れず、スコアレスドローに終わっている。「チャンスはたくさんあるが、そこをどう決め切るのかが課題。クロスの精度も上げていきたい」と石﨑監督。課題克服に向けてのトレーニングに精を出している。
対戦するブリオベッカ浦安の印象について、石﨑監督は「合宿のときにトレーニングマッチをしました。昨年JFLを2位で終えていますし、侮れない相手。昨年、この天皇杯を勝ち上がって調子を上げたと聞いている。この試合を浮上のきっかけやターニングポイントとしてとらえていると思うので、気を引き締めないといけない」と、自分たちが格上だからという思いは一切ない。試合に臨むメンバーもケガ人が多いということもあるが、「初戦は1週間に1試合のスケジュール。1週間に1回は試合をしたほうが身体的にも良いと思うので、しっかりとフルメンバーで戦いたいです」と石﨑監督。油断やスキを作らず、3年ぶりの初戦突破に向けて、全力で戦う構えだ。
JFLに所属するブリオベッカ浦安は、千葉県予選決勝で関東リーグ1部のVONDS市原FCに1-0で勝利を収めて3年連続で本戦出場を決めた。
リーグ戦では開幕から4連敗。第5節・横河武蔵野FC戦で今季初勝利を挙げたが、その後は1分3敗。勝点4で最下位に沈んでいる。絶不調のチーム状態の中、ここから巻き返した昨年の経験が頼みの綱となる。
昨年もこの時期はリーグ最下位に沈んでいたが、天皇杯1回戦で筑波大に勝利し、2回戦で横浜FMと対戦。結果は0-2で敗れたが、格上との戦いで自信をつけたチームは、そこから破竹の勢いで白星を重ね、最終的に2位まで順位を上げた。
この経験をしているからこそ、1回戦をターニングポイントと捉えて全力で向かうはずだ。格上の八戸相手に、本来の力を発揮することができればチャンスは大いにあるだろう。都並 敏史監督が胸に秘めている「雑草魂」を遺憾なく発揮してほしいところだ。
横浜FCが待つ2回戦にコマを進めるのは果たしてどちらか。注目の試合は13:00キックオフだ。
[ 文:夏目 二郎 ]
