力は示すも……。高知ユナイテッドSCは2年連続のJ1勢撃破ならず
高知ユナイテッドSC
--昨年度大会に続いて、J1クラブから得点を挙げました。鳥栖の印象を教えてください。思ったよりも前から来なかったので、自分たちが思ったように前半はプレーできたかなと思います。ただ、どうしても前半の最初のほうは相手をリスペクトし過ぎた部分があって、立ち上がりに失点したことが非常に痛かったなと思います。相手の右SBの選手を自由にさせ過ぎた部分もありましたし、もっと自分たちからアクションを起こして前から追いかけていっても良かったんじゃないかなと思います。 --序盤以降は良いペースの時間帯も長くありました。攻撃の部分では時間が経つにつれて、自分たちが思っているようなプレー、間に立ってターンする。自分の動き出しからPKを取れて、それが得点につながったのは収穫だと思います。前半の最初のほうは自分と中盤の選手の距離が遠かったので、そこをなんとか縮めるためにも自分からコミュニケーションをとっていた中で、ボランチが前を向いたときには「俺を見ろ」と言っていたのがああいう形につながったと思います。 --J1クラブと戦ってみての課題は?去年に関しては早い時間に先制できて、相手が前がかりになったところをカウンターで攻められていたんですが、今日は先制されてしまって、自分たちが後手に回る時間が多かったと思います。そこで難しさはあったかなと思います。
サガン鳥栖
監督
天皇杯というところで次のステージに進めたことが非常に良かったなと思います。平日のナイターでファン・サポーターも来ていただいて、良い思いで帰ってもらうというのが一番良いなと思いました。 --先制したあと、高知ユナイテッドSCの守備が堅く、推進力を出せなかった。そこをどう打開しようとしていたのでしょうか。いや、もうそういうゲームになるかなと思っていました。幸先よく先制点が取れて、高知ユナイテッドSCさんも戦前から少しシステムを変えてくるかなというところでは、ゴール前に行く回数も少し減るかなと思っていました。ただ、そこで焦れずにしっかり動かすことや、PKは取られてしまいましたが、ボールを奪いにいけるときは行くんですが、無理であればしっかりとブロックを作っていく。これが普段のリーグと違い、120分まで考えないといけないこと。ルヴァンカップとまた違うのは登録人数の違いで、2人少ない。やりたいことやいろいろなことはあるんですが、次のステージに進むことから逆算すると、少し試合展開も読みながらバランスをとったのも事実ですし、その中で選手たちがよくやってくれたなと思います。 --2得点を挙げたヴィニシウス アラウージョ選手について。本当にあれが彼の良さですね。ペナルティーエリアの中ではテクニカルで、賢くて、ああいう部分を出せる選手。こういうきっかけをリーグにつなげてほしいなと思います。 --中断期間で準備してきたものは出せたのでしょうか。今日は出せました。もちろん、そういうシチュエーションを望んだわけではないですが、特に後半はある部分ではまだまだだなと思うところもありましたが、そういうシチュエーションになったときの選手の顔つきや意識は間違いなく変わったなと思います。さっきも選手たちには言ったんですが、みんながリーグ戦に向けてプラスαとして積み上げてくれたものだと話したので、そこは評価してあげたいなと思います。
高知ユナイテッドSC
監督
「悔しい」の一言ですね。ただ、本当に鳥栖さんに、われわれにないクオリティーの差を見せつけられたなと思います。その中でわれわれのやりたいことはチャレンジできたかなとは思ってはいるので、リーグ戦につなげたいなと思います。鳥栖さんにはぜひ、天皇杯で優勝してほしいなと思います。 --前半に得点を挙げた小林 心選手をハーフタイムで交代させましたが、意図を教えてください。ギアをもう1個上げたかったというのが交代の意図ですね。(後半開始から入った)2人(東家 聡樹と新谷 聖基)はコンビネーションが良いので、より鳥栖さんを困らせるような攻撃を前線で作りたかったというのが狙いでした。 --試合後に選手たちに「勉強になったことは真似していこう」と話をされていましたが、得られたものは?JFLと違うクオリティーの差を見せつけられたなと。(得点につながった)シュートにしてもそうですし、あれを枠内に飛ばす技術はさすがにJ1のチームだなということで、学ぶべきところはたくさんあったんじゃないでしょうか。ボールを保持しながら奪われない技術やそのクオリティーをわれわれが学ばせてもらった。良い勉強になったと思います。
サガン鳥栖
DF 34
長澤 シヴァタファリ
--リーグ戦、ルヴァンカップでは最終ラインの選手たちが出場停止などで多く試合に出られない中でもメンバーに絡めなかった。悔しさもあったのではないでしょうか。なかなか試合に絡めない時間が続いたので、自分を高める期間でもあったかなと思っています。ここからまたそういう時間が来るかもしれないですが、ポジティブに捉えて取り組んでいきたいなと思います。 --そういう中でひさびさの試合出場の機会でしたが、試合前の心境は?勝ち上がることと自分がゴールに絡みたいなと思っていましたが、まさかというかあんなに早くに得点に絡むような場面が来るとは思っていなかったので、結果がつけられたのはうれしかったです。 --プロになってみてJリーグよりも下のカテゴリーと対戦する難しさは感じたのでしょうか。相手チームは捨て身で来る中で、自分たちは「絶対に負けられない」という心理が働きますし、それを経験できたことは良かったなと思います。空気感も独特でしたし、何よりも勝ち上がれて良かったです。
FW 11
ヴィニシウス アラウージョ
今日の試合が難しくなることはみんなが予想していました。相手はJFLで首位に立っているチームですし、去年は天皇杯でJ1のクラブを倒しています。そういう意味でも今日の試合は難しくなることは理解していましたし、実際にそうなりました。リーグ戦でなかなかプレー時間に恵まれていない選手、私も含めてですが、このチャンスを生かして戦力になれることを証明するためにもモチベーション高く臨めました。勝利できたことはみんなが力を合わせた結果だと思います。 --自身の2得点について。やはり、FWとしてゴールを決めることが私の最も重要な仕事の1つで、なかなか決めることができない時間が続いていたので、不安や自信を失う部分もありましたが、悪い流れをしっかり断ち切るためにも2得点できたことをうれしく思いますし、このゴールで自信を取り戻すこともできたと思います。アシストしてくれたチームメートには感謝していますし、ああいうセレブレーションができたことはとてもうれしく思います。 --週末には福岡とのダービーが控えています。今日の2ゴールはとてもうれしいですが、気持ちを切り替えて、中3日ですが、有効活用して、良い準備をしてダービーに臨みたい。私たちはもちろん、サポーターの方々もこの試合を重要だと考えていると思いますし、勝利で祝いたいと思います。
GK 1
アルナウ
今日の試合に向けて、対戦相手を分析するにあたってとても難しい試合になると予想していました。相手はJFLで首位を走っていますし、そこにはさまざまな要因があると思いますし、良いチームであると思っていました。今日は攻守にわたって集中してプレーできていたと思います。そして、勝利を収めることができ、次のステージに進めることはうれしく思います。 --前半終了間際にPKで追いつかれました。後半に臨むにあたってはどんな心境だったのでしょうか。守備のところで最終ラインと距離を縮めて、自分のポジションを前に出そうと修正しました。相手の背後への動きに対応するために、ポジショニングの修正をしました。背後を狙ってからの攻撃については、後半はチャンスを与えていなかったと思います。 --リーグ戦では朴 一圭選手がゴールマウスに立っていますが、今後への意気込みを教えてください。常にチームの勝利のことを考えています。そのためにモチベーションを常に高く維持しています。それは自分がプレーする、しないにかかわらず、です。天皇杯でプレーできたことはうれしいですし、偉大な選手であるパギ(朴)と一緒にトレーニングできることを誇りに思いますし、多くのことを学んでいます。監督がリーグ戦でパギを起用することは尊重していますし、彼を起用することが勝利の可能性を高くするのであれば、それを支えるのが私の役割だと思います。ただ、いつか自分にも巡ってきてほしいチャンスのためにやるべきことをやり続けるだけなので、そこに強いモチベーションを持っています。