2月のシーズンインからリーグ戦とAFCチャンピオンズリーグ(ACL)を並行して戦ってきた横浜FMは1日の明治安田J1第17節・鹿島戦から中10日空き、その間はオフをとるなどリカバリーに努めてきた。そして、この2回戦を皮切りに公式戦8連戦がスタートする。仮に勝利した場合、連戦が『8』から『10』に延び、約1カ月間、中2日または中3日の戦いが続く。このタイトなスケジュールについて、ハリー キューウェル監督はこう見解を示す。
「自分たちはチャレンジが大好き。『このスケジュールは……』と言う人がいるかもしれないが、選手たちは幼いころから好きなサッカーをずっとしてきた。選手は試合が大好きだし、多くの試合があるほうが幸せでもある。どのようなスケジュールであっても、好きなスポーツに携われているのでまったく問題はない」 そして、天皇杯は近年の横浜FMにとって、“鬼門”とも言えるコンペティション。準優勝だった2017年度大会を最後に、ラウンド16を突破できていない。特にコロナ禍後の2021年以降はいずれも3回戦までに大会を去っており、前回大会も当時J2の町田に3回戦で敗れた。連戦続きの今季も想定されるが、大会序盤はどうしても主力組以外の顔ぶれで戦うこととなり、総合力が求められる。井上 健太は言う。
「去年も初戦は苦しんだ。それがこの大会の難しさ。岐阜の2トップは得点力がある。ただ、自分たちのスタイルを貫けば、チーム力で勝てると思っている。ACLでタイトルを獲れなかった悔しさはあるが、へこむ間もなくどんどん試合がある。みんなそこに向き合っている」 対する岐阜は1回戦で同じカテゴリーの沼津に1-0で競り勝ち、3年連続となる2回戦進出を決めた。この2回戦からは上位カテゴリーのクラブとの対戦が続く可能性が高まる一方、逆に考えれば、失うものは何もなく、思い切ってぶつかれる環境だろう。
ただ、リーグ戦では9試合勝利なしと不振にあえぐ。8日のJ3第16節では天皇杯で下した沼津に1-5と大敗した。この2回戦は中3日で迎え、中10日の横浜FMとはコンディション面でも不利を背負う。15日にも中2日でリーグ戦を控えており、上野 優作監督が何をプライオリティーの最上位に置くかで起用法も変わってきそうだ。
いずれにせよ、横浜FMはポゼッションにも優れており、守勢に回る時間は長くなることが予想される。リーグ戦で失点続きの守備陣がどれだけ踏ん張れるかが、番狂わせへの第一歩となりそうだ。
[ 文:大林 洋平 ]
