明治安田J1では首位の町田を勝点4差で追う3位につけており、直近の第17節は湘南に2-1で勝ち切って今季初の3連勝を達成。好調のまま天皇杯2回戦に挑む。パナソニック スタジアム 吹田で相対するのは、初めての顔合わせとなるJ3の福島。4日後にはJ1第18節・柏戦が控えるが、ダニエル ポヤトス監督は現状のベストメンバーをチョイスするだろう。
1年前の苦い記憶がダニエル ポヤトス監督にもあるはずだ。昨年度の天皇杯2回戦ではJFLの高知ユナイテッドSCに対して、1-2で敗れてジャイアントキリングを許しており、チームとしても、これまで関西学院大や法政大にも敗れた経験を持つだけに、日本最古の歴史を持つ天皇杯の難しさは承知済み。今季もJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド2回戦でJ3の琉球に1-2で競り負けているだけに、ダニエル ポヤトス監督も満を持して挑むことになるだろう。
U-23日本代表に招集されている半田 陸とイスラエル代表に招集されているネタ ラヴィは不在だが、戦力的には不安はない。現在、J1で最少失点を誇る堅守は変わらず、宇佐美 貴史が湘南戦で今季初の1試合2得点を決めるなどポジティブな要素もそろっている。
とりわけ注目は、第15節・川崎F戦で加入後初先発を飾り、自身が先発した3試合ですべて勝利を記録している山下 諒也の存在だ。チーム屈指のスピードを攻撃だけでなく、守備でも生かしている山下は「自分で得点を決めてチームの勝利に貢献したいという思いは強いが、それよりもいまチームが勝っていることの喜びのほうが大きい」とエゴを見せずに、チームプレーに徹している。ただ、毎試合のように決定機にも顔を出しているだけに、福島戦では加入後初ゴールに期待しても良さそうだ。
一方、福島にとってはG大阪U-23と2020年にJ3で対戦したとき以来となるパナスタでの一戦となる。
1回戦では東北社会人リーグ2部南所属の大山サッカークラブに9-0のゴールラッシュで圧勝。直近のJ3第16節・八戸戦ではU-19日本代表の一員としてフランスに遠征中の大関 友翔を欠きながらも2-0で勝利し、J3・6位に浮上している。
そこから中2日かつ遠征を伴う試合とあって、福島が不利な状況ではあるが(G大阪は直近の公式戦から中10日)、J1の名門と対戦できるモチベーションが選手たちを後押しするはずだ。
過去にG大阪がジャイアントキリングを許した際には守備の甘さがあったことが否めないが、今季は中谷 進之介を筆頭に最終ラインの耐久力が上がり、チーム全体の守備意識の高さも桁違い。J1で最も堅い守備をこじ開けることが福島に課せられたミッションになるが、塩浜 遼や、かつてC大阪にも在籍した澤上 竜二の奮闘が不可欠になるだろう。
昨年度の教訓を胸に刻むG大阪と、ジャイアントキリングに燃える福島がぶつかる試合は午後7時キックオフだ。
[ 文:下薗 昌記 ]
