FCバレイン下関は天皇杯山口県予選を2年連続で制して本戦の出場権を獲得。天皇杯の初勝利を目指して臨んだ5月26日の1回戦・鳥取戦は、65分に野見山 楽斗のゴールで先制に成功する。80分には同点に追いつかれたが、延長戦も1-1のまま終えてPK戦に持ち込み、待望の勝利をつかみ取った。山根 一真監督は「相手にボールを持たれる時間が多くても、ハードワークしながら守ってくれたこと、戦ってくれたことが勝利の一番の要因だと思います」と選手たちの奮闘を称えた。
現在中国リーグに属し、Jリーグ昇格を目指すFCバレイン下関にとって、4つ上のカテゴリーに位置する広島が相手となる2回戦は、クラブとしても選手個々としても存在感を示す絶好のチャンスにもなる。9日に中国リーグ第6節を戦い、SRC広島を相手に0-1で敗戦。83分に退場者を出して1人少なくなると、90分にCKから失点を喫した。直近の敗れた試合から、しっかりと心身をリカバリーして臨んでいきたいところだ。
ミヒャエル スキッベ監督率いる広島は、カップ戦にも全力を尽くして勝ちにいくスタンスを取り続けている。9日にJリーグYBCルヴァンカップで次のラウンドへの進出を決めたドイツ国籍監督は「(ルヴァンカップで)ベスト8に進めたことを非常にうれしく思っていますし、このあとも別のカップ戦が待っているので、そこもしっかりと取っていきたいなと思っています」と、すぐに天皇杯への意気込みも口にしている。
9日にFC東京とのタフな90分間を戦ってから中2日となるため、あまりメンバーを変更しないミヒャエル スキッベ監督もフレッシュなメンバーを選ぶことが予想されるが、多くのアタッカーが得点をマークし始めているチーム状態に指揮官は手ごたえを感じ、「シーズンが始まってからはおおちゃん(大橋 祐紀)しか点が取れなかった現状がありましたけど、ピエロス(ソティリウ)も点を取れるようになってきましたし、いろいろな選手がいろいろなゴールを決めるということは、自分たちの攻撃を強くするためのバリエーションが増えていくので非常にうれしいことです。そういうところはこれから長いシーズンを戦っていく上でも重要なポイントだと思っています」と話す。
天皇杯の2回戦は、誰が得点を奪って名乗りを上げていくのか。復帰してコンディションを上げてきているドウグラス ヴィエイラとエゼキエウのブラジル国籍コンビは試合に飢えており、ベンチスタートが続く満田 誠も存在感を示す機会にしていきたいところ。サイドでは柏 好文や茶島 雄介らベテランがしっかりスタンバイしている。
福山通運ローズスタジアムで18:30にキックオフする一戦は、両チームの選手にとって存在価値を示す重要な機会。果敢に挑戦していく姿が見られるに違いない。
[ 文:寺田 弘幸 ]