八戸は現在、J3で17位。開幕してからなかなか勝利を収められない状況が続いたが、5月3日のJ3第12節・松本戦で今季2勝目を挙げると、続く第13節・岩手戦も制し、今季初の連勝を飾った。その後2分1敗と、未勝利の状況になっている。JリーグYBCルヴァンカップは1stラウンド2回戦で敗退したが、J1の鹿島を堅い守備で苦しめ、延長戦まで持ち込む善戦を繰り広げていた。今回は天皇杯1回戦・ブリオベッカ浦安戦以来、公式戦3試合ぶりの勝利を目指してニッパツに乗り込む。
一方の横浜FCは、連戦を考慮して大幅にメンバーを入れ替えることが予想されるが、八戸に育成型期限付き移籍中の清水 悠斗も含めて若手は武者修行中の選手が多く(シーズン開幕前の移籍を含む)、特にディフェンスラインについては、ルヴァンカップで活躍したJFA・Jリーグ特別指定選手の佐藤 颯真(東海学園大在学中)が横浜FCの選手として天皇杯に出場することができず、選手起用の選択肢がかなり限られている。中盤より前は和田 拓也や三田 啓貴といったベテランに加えて、リーグ戦でチャンスをつかんで勢いに乗る室井 彗佑や小倉 陽太、櫻川 ソロモンなど層が厚いため、いつものような“堅守”のスタイルではなく、経験と攻撃力を生かす形になるだろう。
前回の対戦以降、八戸は天皇杯で思うような成績を残せておらず、直近2大会はともに1回戦で敗退。横浜FCも、2022年度大会では2回戦でJFLのソニー仙台FCを相手にPK戦までもつれ込んだ末のギリギリの勝利となり、前回大会は3回戦でJFLの高知ユナイテッドSCに敗戦と、カテゴリーが下のチームに対しての苦戦が続く。
一発勝負の怖さがあるのはどのチームも同じことではあるが、横浜FCとしては、八戸に勝利することができれば、3回戦で高知ユナイテッドSCにもリベンジできる可能性がある(高知ユナイテッドSCは2回戦で鳥栖と対戦)。
選手個人として、そしてチームとしてのプライドを懸け、3年ぶりの対戦に挑む。
[ 文:青木 ひかる ]
