昨季、明治安田J2を16位でフィニッシュした大分は、25日に本拠地・クラサスドーム大分で開催される1回戦から登場。対戦相手として迎えるのは、愛媛県代表で四国リーグに所属する社会人チーム、レベニロッソNCだ。
大分は二度目の片野坂 知宏監督体制2シーズン目。2016年に大分で監督キャリアをスタートした片野坂 知宏監督は、その年にチームをJ3優勝へと導くと、2シーズンでJ2を駆け上がり、2019年から3シーズンをJ1で戦った。最後は残留争いに敗れたが、その年の天皇杯では準決勝で川崎Fを下し、ファイナリストにまで上り詰める。劇的展開となった決勝戦で浦和に敗れたあと、熱気の冷めやらぬピッチで円陣を組んで選手たちに「グッドルーザーでいよう」と伝えた指揮官は2021年限りで大分を去り、2年の時を経て、再び大分で指揮を執ることになった。
前回体制の6シーズンで構築したポゼッションスタイルとはまったく異なる、時代に沿った新たなスタイルにチャレンジしている“片野坂・大分”だが、昨季は負傷者が多発して残留争いに巻き込まれることに。今季はトレーニングメニューの見直しやメディカル体制の強化なども図って仕切り直し、“良い守備から良い攻撃へ”をキーワードに堅守を培って、現在5勝7分4敗でJ2・10位につけている。プレシーズンから主力を固定して連係面を高めてきたチームにとっては、バックアップに甘んじてきた選手たちの底上げも今後の躍進へのカギを握る状況だが、今回はリーグ戦との連戦ではないため、戦力をターンオーバーするか否かが見守られるところ。チョイスされる顔ぶれが楽しみだ。
そんな大分に挑むレベニロッソNCは、愛媛県予選準々決勝で聖カタリナ大、準決勝で松山大、決勝で愛媛大と3試合連続で大学サッカー部を下して、愛媛県代表の座を勝ち取った。
悲願の本戦初出場となるレベニロッソNCは、1991年に愛媛県立新居浜商業高サッカー部OBが中心となって設立された新商(にいしょう)クラブを前身とする。2016年に四国リーグチャレンジチーム代表決定戦で勝利し、同リーグへの昇格を果たすと、2020年に現在の名称へと変更。かつて新居浜の発展を支えた別子銅山にちなみ、フランス語で未来を意味する“ラヴェニール”と、イタリア語であかがね(銅)を意味する“オロロッソ”との造語が由来となっている。
カテゴリーに差がある対戦で、ジャイアントキリングを期すレベニロッソNCがどのような戦い方を仕掛けるかが注目ポイント。大分にとっては情報が少なく、相手の出方を読みづらい中で、いかなる展開になろうとも落ち着いて柔軟に攻略していくプロの力量が問われそうだ。
[ 文:ひぐらし ひなつ ]
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