新体制となったBrew SAGAは、九州リーグで現在2勝1分4敗の戦績で6位につけている。開幕3連敗と苦しいスタートになったが、5月に入って佐賀県サッカー選手権大会(天皇杯佐賀県予選)で優勝を果たすと、リーグ戦でも第5節でFC博多を4-0で破り、今季初勝利。天皇杯は1回戦でイロンデル熊本FC(熊本県代表)に2-1で勝利し、2回戦進出を決めている。
「次は、Jクラブ・サンフレッチェ広島との対戦です。強敵ではありますが、自分たちらしく、思い切ってぶつかっていきます」(千知岩 隼人監督) 「次はJ1の強豪・サンフレッチェ広島との試合になりますが、佐賀県代表として皆さんに良い報告ができるよう全力で戦います」(村田 玲央) 監督・選手がコメントを残しているように、思い切り戦い抜く姿を見せてくれるに違いない。
相対する広島は、6月8日にJリーグYBCルヴァンカッププレーオフラウンド第2戦で福岡と戦い、PK戦の末に勝ち進んだばかり。タフな戦いを120分間プレーした選手たちのコンディションがどこまで回復するかは見極めないといけないが、試合後にミヒャエル スキッベ監督は「(天皇杯2回戦も)もちろん勝ちにいくつもりでいます」とコメントしている。いつもの目の前の試合に全力で勝ちにいくスタンスが変わることはない。
なかなかリーグ戦で出場機会をつかめていない選手たちも準備はできている。福岡戦ではGKチョン ミンギがPK戦も含めて好パフォーマンスを見せた。今季初めて先発出場の機会を得た松本 大弥も「この試合にすべてを懸けていた。これでダメだったら、もうダメ。そういう覚悟を持って今日の試合に臨みました」と言い、「本当にチームの勝利に貢献できたことが一番です」と笑みを浮かべた。ほかの選手たちも出番が巡ってくれば蓄えてきた力を発揮してくれるだろう。
また、この試合は新加入した木下 康介の広島デビュー戦となりそうだ。190cmのFWと母国語のドイツ語でコミュニケーションをとれるミヒャエル スキッベ監督は、「私の日本語よりも康介のドイツ語のほうが良い。ここでキャリアが終わってもツーリストガイドをして広島で働けるだろうね」と笑い、「(前所属の)柏でもしっかりトレーニングしている状態で来たから、11日からいける」と期待を寄せている。
Brew SAGAがどんな挑戦を見せるのか。チャンスを得た広島の選手たちがどんなパフォーマンスを見せるのか。11日に福山通運ローズスタジアムで行われる一戦は、ピッチに立つ選手も両チームのファン・サポーターも、ドキドキワクワクしながら18時30分にキックオフの笛を聞くことになる。
[ 文:寺田 弘幸 ]