ダニエル ポヤトス監督の就任1年目だった2023年度大会は、当時JFLに在籍していた高知にまさかのジャイアントキリングを許した。その苦い経験を持っていただけに、昨年度大会では大幅なターンオーバーを実施せず、下位カテゴリーの相手にも全力を尽くして勝ち上がっていった。これまでの傾向を踏まえた上で、ダニエル ポヤトス監督がどのようなメンバーを送り出すかに注目したい。
15日に行われた明治安田J1第20節・清水戦から中2日での連戦となる中、その清水戦でフル出場した宇佐美 貴史が先発起用される可能性は低そうだが、対して清水戦で途中からの出場だったデニス ヒュメットはスタメンに名を連ねる可能性がある。確かなシュート技術を生かして、攻撃をけん引することに期待したい。
また、昨年4月28日のJ1第10節・鹿島戦で右ひざを負傷し、長期離脱となっていた三浦 弦太が先発するかどうかも気になるポイント。JリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド2回戦・水戸戦では後半からピッチに立ち、復帰を果たしているものの、今季の出場はその1試合のみ。しかし、ダニエル ポヤトス監督は「弦太が良い状態になった」とコンディションの良化を確認している上、三浦 弦太本人も「ケガをしていたことを気にせずプレーできるようになっている」と、久しぶりの公式戦先発に向けて準備はできている。
ボランチの起用法も焦点の1つ。現状、層が厚いとは言い難い中、清水戦でG大阪デビューを飾った新加入の安部 柊斗はカギを握る存在となる。本拠地デビューを果たし、勝利に導くことはできるか。
一方、三重県代表のヴィアティン三重は、1回戦で山梨県代表の山梨学院大PEGASUSに1-0で勝利し、2回戦への切符を手にした。前回大会の1回戦で当時J3の今治を1-0で破ったほか、2023年度大会は1回戦でJ3鳥取を2-0で破り、2回戦でもJ1名古屋相手に2-3と善戦するなど、格上相手にも食らいつける力を持っている。
JFLでは現在7位で、6月15日に行われた第12節・横河武蔵野FC戦から中2日と日程面ではG大阪と同じ条件になる。昨年度準優勝チームを倒すために、イビチャ オシム氏の通訳としても活躍した経歴を持つ間瀬 秀一監督がいかなる策で挑んでくるかにも注目したい。
昨年度果たせなかった優勝を目指すG大阪と、”大物食い”を狙うヴィアティン三重。両チームとも、明確なモチベーションを持ってピッチに立つ。
[ 文:下薗 昌記 ]
