「このクラブワールドカップはいまいる選手、スタッフだけではなく、たくさんの仲間たちが関わって出られる大会でもあります。そういった選手たちの思いを背負って闘ってきたいと思います。そして、ファン・サポーター一人ひとりの力が選手の後押しになります。日本から多くの方々が応援してくれると思いますし、アメリカにもたくさんのファン・サポーターの方々が来てくださると聞いています。そうした皆さんの思いを背負って、浦和のプライドを持って、世界と闘ってきたいと思います」(
関根 貴大) 明治安田J1第19節・横浜FC戦後のセレモニーで主将が力強く宣言し、6月5日にチームは旅立った。2023年12月の“前回”大会とは違い、居残り組はナシ。スタッフもほぼ総出となり、ポートランドの地でミニキャンプを張っている。遅れてハートフルクラブのスタッフも現地入りしており、普及イベントも予定されている。浦和レッズ全体でアメリカに乗り込む格好で、それだけの価値のある大会ということだろう。
キャンプ地・ポートランド、初戦が行われるシアトルと日本の時差は(サマータイム中のため)16時間。これには国際経験豊富な
原口 元気も苦労した様子で、「自分は慣れているしすぐに適応すると思っていたけど、意外と3、4日かかってしまった。浦和が早く(現地に)入ったのは懸命な判断だった」と述懐。これだけでも成果があったと言える。
選手ごとの時間差はあれど、すっかり時差ボケも解消されて気候にも慣れた模様で、日本時間14日のオンライン取材対応では
マテウス サヴィオが「時差に慣れるための時間もあり、激しくて良い練習ができているのでコンディションもOKだと思う」と語ってくれた。
その浦和が初戦で相対するのが、アルゼンチンの名門・リバープレート。昨年8月に就任したマルセロ ガジャルド監督の下、質の高いタレントが戦術行動に則ったプレーを繰り出してくる。攻撃では頻繁にローテーションしてくるため、マークの受け渡しをハッキリさせたい。
注目タレントは弱冠17歳のフランコ マスタントゥオーノ。史上最年少でアルゼンチン代表デビュー済みの逸材で、レアル・マドリード(スペイン)への移籍(※今大会後)が発表されたばかり。右サイドを中心に自在に動き回る、高いテクニックを誇るレフティーには特に注意したい。
しかし
マテウス サヴィオは「非常に素晴らしいクオリティーのある選手だが、彼がいるから特別なことをするのではなく、チームとして戦うことが大事だと思う。ほかの選手も素晴らしい」とクギを刺す。浦和の守備戦術からしても、個々に過剰反応するのではなく、選手間のつながりを意識して戦いたい。
初戦から苦戦が予想されるが、
原口 元気は「守り切るのは非常に困難な相手だと思うが、そのぶん守備でスキを与えてくれるチームだとも思う。いつもどおりしっかり守って、やることをやって、スキを突いていければチャンスはあると思う」と前向きだ。相手が格上だからではなく、「僕らの戦い方のベースはJリーグでプレーしているときもそうなので、延長線上みたいなところもある」と、特にスタイルを変える必要がないこともポジティブに捉えている。
[ 文:沖永 雄一郎 ]