リーグ開幕を前に行われたルヴァンカップグループステージ第1節では両チームともに白星スタートを切った。
敵地でG大阪と対戦した柏は前半、鋭い出足でG大阪を上回り、序盤から決定機を作り出した。そして24分に瀬川 祐輔のループパスに反応したオルンガが押し込み、先手を奪う。その後の追加点のチャンスを逃していると、後半は押し込まれる展開が続くも、GKキム スンギュが再三のファインセーブを見せ、逃げ切りに成功。シーズン初戦を勝利で飾り、J1で戦う手ごたえをつかんだ。対して鳥栖のホームに乗り込んだ札幌はジェイ、福森 晃斗、鈴木 武蔵と決めるべき人が決めて3-0の大勝を収めたが、内容面では課題も多く見られ、ペトロヴィッチ監督は厳しいコメントを残していた。
ちばぎんカップとルヴァンカップで連勝を果たし、良い形でリーグ開幕を迎える柏のネルシーニョ監督は、開幕戦について「ゲームは90分で勝敗がつくから、その90分で何ができるかが試されるし、次に向けての成長につながるような戦い方をしないといけない」と語り、札幌については「[3-4-2-1]のシステムでスピーディーな展開に持っていくことが得意なチームという印象を持っている。ミシャさん(ペトロヴィッチ監督)が長い間指揮を執っているということで完成度は高く、昨季は良いシーズンを過ごしたと思うので、そういう意味では手ごわく経験値の高いチームだと思う」と警戒を寄せている。
それでも、柏は今オフ、各ポジションに個性豊かな選手を多く獲得したが、キャンプから一貫して昨季のレギュラー陣を中心にチーム作りを進めてきただけあって、札幌にもチームの完成度では引けを取らない。浦和時代にペトロヴィッチ監督の指導を受けた経験を持つ高橋 峻希が「浦和のときから攻撃のバリエーションが多かったけど、僕たちがしっかり守備をして良い(ボールの)取り方ができれば良い攻撃ができると思う」とポイントを挙げるように、柏としては良い守備から良い攻撃に転換できれば、前線には破壊力抜群のアタッカー陣がいるだけにチャンスは作り出せるはずだ。
どんな状況でも攻撃的なサッカーを貫いてくる札幌に対し、しっかりとした守備から入り相手の良さを消すことに長けるのが柏。自分たちのスタイルを存分に発揮できたほうに勝利の女神はほほ笑むだろう。
[ 文:須賀 大輔 ]
