前節、清水をホームに迎えたC大阪は、前半から優勢に試合を進めながら無得点が続く中、64分に投入された清武 弘嗣が攻撃のギアを上げると、奥埜 博亮の2試合連続となるゴールで先制。さらに、清武と同時にピッチに入った片山 瑛一にもうれしいJ1初ゴールが飛び出し、2-0の快勝を収めた。途中出場の2人が得点に絡むなど層の厚さを結果に結びつけた形となったが、開幕3試合で光るのは、昨季リーグ最少失点を記録した守備だ。前節も清水に決定的な形は作らせず、許した枠内シュートも2本。試合後はロティーナ監督も、「昨季と同じように安定した守備ができている」と納得の様子で話した。
一方、名古屋は前節、開始早々にG大阪に先制を許すも、前半の間に逆転に成功。そのまま2試合連続で逆転勝利を飾るかに思われたが、90+2分、G大阪に土壇場でパワープレーから同点に追いつかれ、勝点2を取りこぼす結果となった。試合後、マッシモ フィッカデンティ監督は「最後のところ、ロングボールの対応、セカンドボールの対応で防ぎようはあったと思う。悔やまれる試合だった」と総括し、「90分間続けられる集中力や体力」を課題に挙げた。
その流れを受けて行われる今節。試合のカギを握るのは、先制点だろう。C大阪は、昨季から先制すると滅法強い。守備を固めて試合をクローズしつつ、ボールも保持して時間を進めるしたたかなゲーム運びを展開する。今節も、クオリティーの高い個を擁する名古屋の攻撃を堅守で封じ込めながら、しっかりとボールも動かし、相手のスキを突いていきたい。
再開後の2試合はともに先制点を奪われている名古屋は、どちらもそこから逆転に持ち込む攻撃力は発揮しているが、今節の相手・C大阪は堅守に特長があるだけに、先制されるとひっくり返すことは容易ではない。マッシモ フィッカデンティ監督本来のスタイルとしても、先に点を取り、守備を固めて逃げ切る形に持っていきたいところだろう。今節こそ、先制点を奪い、試合を優位に進めていきたい。C大阪の堅守をどのように崩していくか。選手起用も含め、采配に注目したい。
中3日での連戦となった前節だが、前々節から先発の入れ替えは、C大阪が2人、名古屋は3人。大きくスタメンを替えることはしなかった。そこから再び中3日。先発の顔ぶれにも注目だ。C大阪としては、来場が解禁されたサポーターの前で開幕4連勝を届けたい一戦であり、名古屋としては、前節の悔しさをぶつけ、今節こそ勝点3を持ち帰りたい試合になる。
[ 文:小田 尚史 ]