札幌は前節、ホームで横浜FMと対戦して3-1で快勝。序盤にあっさりと先制点を奪われてしまったものの、気落ちすることなく1分後に駒井 善成の得点で同点とすると、その直後にも荒野 拓馬が続いて逆転。その後は流動的にポジションを動かしながらパス交換を仕掛けてくる横浜FMに対してマンマーク気味の守備を徹底。俊敏性のある選手を前方に並べて、横浜FMの高いディフェンスラインの背後に何度も走り込む対策が見事にハマった。終了間際にはルーキーの金子 拓郎が蹴り込んで締めくくった。
札幌はリーグ戦再開後6戦負けなし。再開直後はタイトなスケジュールの中でアウェイ4連戦を戦うなど、難しいシチュエーションではあったが、粘り強く戦って勝点を積み重ねている。再開直後はゲーム勘などが課題とされていたが、それでもしっかりと勝点を獲得し続けているのは見事。今後のさらなる浮上に期待がかかる。
一方、8月の北海道に乗り込む神戸の前節はホームでG大阪に0-2で敗戦。立ち上がりからボール保持こそしながらも、相手にとってイヤなエリアへパスを供給することができず、チャンスを作れそうで作れない状況が続いた。すると62分にわずかな隙から先制点を献上してしまい、その後は同点を目指して猛攻を仕掛けるも、相手GKの素晴らしい守備に阻まれ結実せず。そうして前がかりになったところで試合終盤にミドルシュートを突き刺されてしまい万事休す。ボール保持で上回り、内容的にも決して悪くないパフォーマンスを演じながら黒星となってしまった。
リーグ戦再開直後は広島に0-3で敗れ、そこからなかなか戦績が安定しないのが現在の神戸だ。G大阪戦のように、内容的には決して悪いものではないし、チャンスを作れていないわけでもない。最後のところでのちょっとしたズレだったり、相手のビッグプレーなどで阻まれる場面が多く、歯がゆい試合が続いてしまっている。決定的な改善策がある領域ではないだけに修正も簡単ではないのかもしれないが、1つ歯車がかみ合えば一気に状況が激変する可能性もある。この試合をきっかけに流れを変えたいところだろう。
焦点となるのは神戸が札幌の守備をどのように崩し切るかという部分だろう。ここまで6戦無敗で安定して勝点を積んでいる札幌だが、その要因は手堅い試合運び。ハードワークをして、シンプルに縦に素早く攻めるやり方が機能している。そうした相手に対して神戸はドウグラス、古橋 亨梧、アンドレス イニエスタら個で得点を奪える選手の能力を生かして揺さぶりをかけたいところ。
札幌が無敗を伸ばすのか、それとも神戸がそれにストップをかけるのか。注目の試合は8月2日の14時にキックオフとなる。
[ 文:斉藤 宏則 ]

