前節、杜の都に乗り込んだ横浜FMは90+5分、途中出場のマルコス ジュニオールが直前でディフレクションした左クロスを完璧にとらえて決勝点を奪い、今季3勝目を手にした。これまで不安定だったDF陣では、こちらも右手骨折から復帰した朴 一圭の活躍が光り、2試合ぶりにクリーンシートを達成。懸案だったDF裏のスペースにも、CB起用された松原 健らがほころびなく対応し、実りある内容となった。
前節に続き、今節もケガ人の復帰がありそうなのも朗報だ。守備陣ではチアゴ マルチンスが戦列に戻るのが有力で、先週末時点では明治安田J1第2節・浦和戦で負傷した實藤 友紀もリハビリのピッチを上げていた。アタッカー陣では先月末にドイツ1部ウニオン・ベルリンに期限付き移籍した遠藤 渓太に続き、J1第6節・横浜FC戦で右ハムストリングを肉離れした仲川 輝人の4~6週間の離脱が発表されたのは痛いが、エリキの復帰に加えて、3日には松本から前田 大然を期限付き移籍で獲得し、手薄になっていたウイングの補強に成功。登録が間に合えば今節から出場できる可能性があり、日本屈指のスピードスターの出場可否は大きな注目点だろう。
対する柏は前節・名古屋戦でも決勝点を奪い、9ゴールで得点ランキングトップを独走するオルンガの活躍が目覚ましいのはもちろんだが、今季、獲得した新戦力の有機的な融合も4連勝を支える要因となっている。その新戦力組の中でも活躍が光るのが仲間 隼斗。J1第5節・湘南戦で初めて先発に抜擢されると、そこから3試合連続ゴール。連勝に大きく貢献するとともに、主力の座をつかんだ。オルンガ、江坂 任、瀬川 祐輔らとともに、リーグ2位の19ゴールを叩き出す重厚な攻撃陣の一角を担っている。
試合展望に目を移せば、攻撃に特長があるチーム同士の対決だが、これまでの戦いぶりを踏まえると守備の安定感に差があり、柏の強力アタッカー陣vs横浜FMのDF陣という構図が大きなポイントになるのは間違いない。いまをときめくオルンガと、リーグ屈指のCBであるチアゴ マルチンスのバトルは一見の価値があるだろう。そして、ポジションチェンジを繰り返しながらオルンガをつかさどる江坂に対する横浜FMの対応能力も問われそうだ。横浜FMにとっては対柏に限ったテーマではないのだが、的確なラインコントロールと朴 一圭を含めたDF裏の広大なスペースの緻密なケアが求められる。
[ 文:大林 洋平 ]

