ルヴァンカップでは宇佐美 貴史や井手口 陽介ら一部主力を投入し、アウェイの大分戦に挑んだG大阪。だが、猛攻むなしく1-1のドローに終わり、大分とともにグループステージ敗退が決定。6回連続で手にしてきたプライムステージへの切符を失うことになった。それでも大分戦では右足首痛が癒えた昌子 源が待望の加入後初先発。ポジティブな材料も見えた一戦だった。
一方、明治安田J1では4連敗中と苦境にあえぐ横浜FCは、アウェイの鳥栖戦で主力を温存して臨んだ。53歳にしてピッチに立った三浦 知良がチームに刺激を与えると、後半アディショナルタイムに瀬沼 優司が劇的な決勝点。グループステージ突破に望みをつないでいる。
ルヴァンカップでは対照的な結果に終わった両者だが、J1でも上位と下位に位置しており、まったく異なる立ち位置での戦いが続いている。
G大阪は前節、川崎Fとの上位直接対決で競り負け、連勝は4でストップ。依然として3位にはつけており、首位に立つ川崎Fの背中はまだ視界に捉えている。独走態勢に入りつつある川崎Fから引き離されないためにも勝点3を手にしたい一戦だ。
敗れたものの、川崎F戦では首位チームのお株を奪うような鋭い攻めを繰り出したこともあって、宮本 恒靖監督は「良いところもたくさん見られた」とその戦いぶりに一定の手ごたえは感じている。
大分戦で起用された宇佐美や井手口らの疲労具合が懸念材料ではあるが、フル出場した井手口自身は「僕自身は連戦のほうがコンディションを合わせやすいし、苦手じゃない」と頼もしい言葉を口にする。
G大阪にとって横浜FCと顔を合わせるのはJ2リーグで戦っていた2013年以来となるが、当時の対戦成績は2分。J1での対戦は実に07年以来13年ぶりだ。計4試合の戦績は1勝3分と、実は手こずらされてきた相手でもある。
優勝戦線に踏みとどまる上で勝点3が不可欠なG大阪にとって、注目は小野瀬 康介のパフォーマンスだ。チームに欠かせないパーツになりつつある小野瀬だが、横浜FCの育成組織育ちで、11年にはクラブ史上最年少デビュー。J2の山口に所属していた当時、横浜FCには3戦全敗という結果だっただけに、小野瀬は自らの原点相手にアグレッシブなプレーを見せるはずだ。
ルヴァンカップでの勝利の勢いをリーグ戦での巻き返しにつなげたい横浜FCは、勝利が欲しい一戦だ。現在4連敗中で、順位は17位。連敗中の失点は13なのに対して、奪った得点はわずかに1。ここまで出場を続けてきた、G大阪から期限付き移籍中の一美 和成は契約上、出場できない。攻守両面で歯車をかみ合わせないと苦戦は必至だ。
上位を走るG大阪が地力の差を見せるのか、横浜FCがG大阪から初勝利を手にするのか。互いに勝利へのモチベーションは十分だ。
[ 文:下薗 昌記 ]
