札幌は前節、ホームで川崎Fに1-6で大敗。首位を走り絶好調の川崎Fになんとか食らいつくべく、前半から積極的な攻守で挑むも、35分にセットプレーから失点すると、後半は5失点。ビハインドを負ってより積極的にプレーしようとするも、相手のハイレベルなアタッキングサッカーにほとんど歯が立たず。ジェイが1点を返したものの、試合の流れに影響を与えるものではなく、結局、川崎Fが終始勢いに乗ったまま90分を終えてしまったような様相だった。
この敗戦により、札幌はリーグ戦3連敗。AFCチャンピオンズリーグ出場権獲得などを今季の目標としているものの、とにもかくにもまずは連敗を止めないことにはどうにもならない。さらに言えば、何か決定的にほころびている中での3連敗ではないところが難しい。選手は献身的にハードワークしているし、それを継続するに尽きるといえばそれまでなのだが、前節から中3日という日程を考えても、なんとかコンディションを整えてホームの利を生かしながら勝点奪取を果たしたい。
一方、真夏の北海道に乗り込む大分だが、前節はホームで横浜FMに1-0で勝利。大分も横浜FMもボールポゼッションを重視するチームだけあって、序盤からボールの握り合いが続いたものの、その中で迎えた68分、田中 達也が挙げた先制点を守り切って勝利。前年王者を粘り強く下してみせた。
大分は連敗を『5』でストップ。スタイルが研究されてきた中で結果を出せずにいたが、横浜FM戦はその研究をはねのけての勝利だけに自信になるはず。大分はサイドアタックが1つの武器ではあるのだが、前節はその攻撃が見事に機能して決勝点を奪っていることも大きい。勢いを持ってこの試合に挑めるはずだ。
そんなチーム同士の対戦だが、焦点となるのは札幌の守備戦術だろう。ここ最近の札幌は前節の川崎Fをはじめ、パスサッカーを志向するチームとの対戦が続いており、それを封じる意味でも機動力のある選手を並べて新たなスタイルに着手しているのだが、結果としては3連敗という苦しみの中にいる。今回迎え撃つ大分も言わずと知れたパスサッカーのチームであるのだが、果たして連敗中と同じように機動力のある選手によるタイトなマンマークを行うのか、それともやり方に変化をつけてくるのか。ホームチームの戦略が勝敗の行方を左右するはずだ。
[ 文:斉藤 宏則 ]