現在3勝2分6敗と元気がない鹿島は、ホームゲームというだけでなく、クラブに大きく貢献した功労者の花道を飾るため、必ず勝ちたいところ。前節は横浜FCに力なく0-1で敗れているだけに、持っている力を存分に示したい。ただ、スケジュールはここから過酷を極める。中2日での3連戦となり、対戦相手もG大阪のあとにFC東京、柏と上位陣との対決が控えている。内田のためにも、低迷した順位を上げるためにも、チーム一丸となって勝利をつかみたい。
「チャンスは作れている」とはザーゴ監督。前節も相手はシュート3本だったのに対し、鹿島は13本を放っている。「僕はピッチに入れないので、ゴール前で落ち着いてプレーするのは選手の個の部分になってくる」と選手たちが決定力を示すことに期待していた。
対するG大阪は6勝1分3敗の6位タイとまずまずの成績を残す。ただ、ここ3試合を1勝2敗と伸び悩み、ジリジリと順位を下げているのは気になるところ。8月に入ってから公式戦5試合を戦っているが、いずれも対戦相手に失点を許している。7月には2試合連続で無失点勝利を挙げていただけに、まずは守備の安定感を取り戻したいところだ。
注目はやはり鹿島で数々のタイトルに貢献した昌子 源だろう。今季よりトゥールーズからG大阪に加わった背番号3にとってはG大阪加入後初めての県立カシマサッカースタジアムでの試合となる。彼が見せるパフォーマンスにも注目だ。
近年、両者の対戦成績は3試合連続で引き分けに終わっており、実力伯仲と言えるだろう。ただ、その前の3試合はいずれも鹿島が勝っている。G大阪がリーグ戦で鹿島に勝ったのは16年7月までさかのぼる。前回の対戦(19年J1第24節)ではアデミウソンのゴールでG大阪が先制したあと、セルジーニョと伊藤 翔の得点で鹿島が逆転に成功するが、パトリックの得点でアウェイのG大阪が追いすがり、2-2の決着を見た。両チームとも個に優れた選手が多数在籍しており、中盤にスペースができる時間帯ではその個性が勝負をつけるかもしれない。ゴール前の攻防は目が離せないだろう。
[ 文:田中 滋 ]

