ホームで迎撃する神戸は、26日の第24節・川崎F戦で高いパフォーマンスを披露した。首位を独走する川崎Fに対し、ポゼッションとプレッシングサッカーで優位に立っただけでなく、過酷な連戦のさなかでハードワークを貫徹。躍動感を見せたのは収穫だ。
ただ、一度は逆転するものの、最終的に追いつかれる形で引き分けている。トルステン フィンク監督は「決定力を上げないといけないと分かっている。次回、カップ戦のときには借りを返したい気持ちです」とし、1週間後の9月2日、JリーグYBCルヴァンカップ準々決勝で再び相まみえることになる川崎Fとの“第2戦”をにらんだ。
それと同時に指揮官が強調したのは「今日はすべてを尽くしましたが、すぐに土曜日の試合に向けて準備しないといけない」ということだ。中2日で迎える今節へ、選手たちのリカバリーは最重要テーマ。23日の第12節・浦和戦では、その前節からスタメン10人の変更を行い、中2日で迎えた川崎F戦は5人の先発変更。今節も大幅なメンバー変更が行われる可能性は十分にある。離脱中の選手の状態を含めて未知な部分は多いが、指揮官の必勝の策に注目が集まる。
また、今節からクラブ創設25周年を記念して制作した、白と黒の縦じまユニフォームを着用する予定。かつて多くの人の憧れだった白黒ストライプの復刻デザインが彩るピッチで、華々しい勝利を飾ることは神戸に関わる人々の共通の願いともなりそうだ。
一方で、昨季のJ1を制覇した横浜FMがいよいよ本領を発揮し始めている。19日の第11節・清水戦を4-3で制すると、続く第12節・広島戦は3-1で勝利。そして神戸同様、26日に開催された第29節・札幌戦は4-1での大勝を収めた。札幌にはおよそ1カ月前の第7節で1-3と苦杯を喫しており、早々にリベンジを果たした格好だ。
さらに、個々のパフォーマンスも魅力的だ。昨季のMVP・仲川 輝人が今季初得点を奪い、柏から今夏加入したジュニオール サントスはこの3戦で5得点の大暴れ。 26日の札幌戦では育成組織出身の松田 詠太郎が初先発を飾るなど、新たな刺激ももたらされている。
神戸と横浜FMは、2月8日に埼玉スタジアム2002で開催された、今季最初の公式戦FUJI XEROX SUPER CUPで昨年度の天皇杯覇者と昨季J1王者として激突。あれから半年を経過したが、いまなお記憶に新しい人も多いだろう。3-3と得点を奪い合い、古巣戦だった神戸GK飯倉 大樹はビッグセーブを連発。PK戦でも激しくもつれた末、神戸が今季初タイトルを獲得している。
互いにポゼッションを志向する、攻撃的なスタイルが持ち味。神戸はここ2戦1勝1分で、3連勝中の横浜FMともどもチーム状態は良好だ。J1屈指の高いクオリティーが真っ向からぶつかり合う、スペクタクルな90分に期待したい。
[ 文:小野 慶太 ]
