柏は神戸、大分と続いたアウェイ2連戦を1勝1分で終え、ホームに戻ってきた。前々節・神戸戦は先制を許すもいったんは逆転を果たす。しかし、終了間際に追いつかれドロー決着が目前となった。それでも、後半アディショナルタイムに三原 雅俊の高速クロスがそのままゴールに吸い込まれ、劇的な勝点3をつかんだ。その後、柏に戻ることなく大分に乗り込んだ前節はチャンスもピンチもあった中で互いに決め切れず、スコアレスドローに終わった。
その大分戦を終えてリーグ戦3分の1を消化した現状について、ネルシーニョ監督は「ここまで望んだ勝点を得られなかったことは否めないけど、コロナの影響で約60日間実戦から遠のいていたことを踏まえれば、5位につけていることは非常に前向きではないかなと思います。いくつか、負けてはいけないところで負けてしまったけれど、いまチームとして取り組んでいることに関しては満足しており、今後も戦っていけるだけの状態にあると思っている」と、手ごたえとともに今後の戦いに向けての意欲を語った。
連戦が続いた日程の中で、今節・鹿島戦に向けて久しぶりに多くの練習時間がとれたことは明るい材料である。ケガ人が多発していたCBのポジションだけでなく、チーム全体としても疲れがたまっていたことは否めなかった。良い準備期間になったことは間違いない。
また鹿島に関して、ネルシーニョ監督は「現状、鹿島の勝点や順位を見てもあまり良くない状態が続いている」としながらも「ここ数試合を見ていて、クオリティーのあるチームであることは間違いないし、90分を通してゲームの流れをうまくコントロールできるチームだと思う。[4-4-2]でスタートしながら[4-4-1-1]でも戦い、非常にクオリティーのあるチーム。ここ数試合は若手の起用が目立っていることを踏まえて、油断できるような相手ではないし、注意して入らないと足をすくわれることもある」と警戒を寄せる。
ここからさらに上位戦線へと食い込んでいくためにも、この試合で勝点3を奪いたい。
対して鹿島はミッドウイークに、第26節・FC東京戦を消化。後半にエヴェラウドとファン アラーノのブラジル国籍コンビがそろってゴールを挙げ、逆転勝ちを飾った。
柏と比べて、今節に向けての準備期間が短く調整の部分で難しさがあることは否めないが、勝ったことで疲労の蓄積は多少なりとも軽減されたはず。リーグ再開直後とは一転して、8月に入ってからはここまでリーグ戦6試合を戦い3勝2分1敗と白星が先行するなどチーム状態は上向きとなっている。また、ザーゴ監督にとっては古巣戦。かつてプレーした日立台に乗り込んでの一戦で勝利をつかみたい。
[ 文:須賀 大輔 ]
