8月に3連勝を記録した時期から一転、横浜FCは3連敗中とまたしても苦しい状況に置かれている。明治安田J1第13節・C大阪戦でクオリティーの差を見せつけられ1-2で敗れると、9月初戦となった前々節のアウェイ・鳥栖戦は0-3の大敗。鳥栖にとっては再開初戦ということもあり、その勢いとパワーにのみ込まれた形となった。そして前節・FC東京戦は先制ゴールを奪い、ゲームを優位に進める時間を作るなど、勝点3を奪える可能性を十分に示したが最後は逆転負け。悔いの残る敗戦となった。
リーグ再開後から続く過密日程の影響もあり、現在の横浜FCは“野戦病院”状態となってしまっている。特に最終ラインのやり繰りには苦労しており、試合ごとに顔ぶれが入れ替わる状況だ。GK六反 勇治やCB伊野波 雅彦はコンディションが万全ではない中でのプレーが続いており、無理はさせられない状態。また、マギーニョが離脱している右SBにはボランチが本職の瀬古 樹がここ2試合は起用されており、苦しい台所事情は否めない。
ただ、その中で明るい材料もある。前節・FC東京戦でJ1デビューを果たし、90分間プレーした安永 玲央が出色の出来を披露。ボランチの位置で攻守にわたり臆せずにプレーし、チームとして貴重な戦力であることを証明した。それ以外にもここまでリーグ戦での出番は少なかった瀬沼 優司や齋藤 功佑がハツラツとしたプレーを見せ、中盤から前線にかけてはチームに新しい風を吹き込んだ。
名古屋は前節に戦ったFC東京と同じようなスタイルで、堅い守備と前線のタレントを生かしたカウンターが大きな特徴。自分たちのスタイルであるボールを握ることに関してはある程度の計算は立つが、作ったチャンスを逃し続けていると、前節と同じようなゲーム展開を強いられる可能性もある。堅守速攻を武器とする名古屋に対し、先手を奪う試合運びをしていきたい。
対して名古屋は2試合消化試合が少ないながら、4位という好位置につけている。前節・横浜FM戦では開始1分も経たないうちにミスから先制点を許したが、ガブリエル シャビエルとマテウスが互いにゴールとアシストを決めて、逆転勝ちを収めた。この好調なブラジル国籍コンビに加え、米本 拓司や阿部 浩之といった主軸たちもケガから復帰しており、チーム状態は良さそうだ。
J1の舞台では13年前の2007シーズン以来の対戦となるが、名古屋は敵地で勝利を飾り上位戦線に生き残りたい。
[ 文:須賀 大輔 ]
