札幌の直近試合は9月16日に行われた第12節のアウェイ・鳥栖戦。本来は8月23日に開催される予定だった対戦の代替試合だが、これを2-0で勝利した。立ち上がりからボールを保持しながら敵陣で試合を進め、相手ボール時にもうまくアウトサイドに追い込んでは数的優位を作って相手の攻撃を手詰まりにさせていた。危ない場面はほとんどなく、その中で61分に駒井 善成のスーパーゴールで先制すると、アンデルソン ロペスが加点。終盤は相手が長身選手を前線に投入してパワープレーを仕掛けてくるも、クロス自体を上げさせず、ほぼ完勝と言える形で勝点3を手にした。
上位を目指しながらもなかなか結果が出ず下位にとどまってしまっており、苦しい試合が続いていたが、やっとのことで10試合ぶりの勝点3を獲得した。ここからなんとか流れを変えていきたいところだ。
一方、9月の北海道に乗り込むG大阪の前節は、ホームで湘南と対戦して0-1で敗戦。序盤からしっかりとボールを保持して着実に敵陣へ圧力を掛け続け、後半に入ってもラインをさらに押し上げながらパスをつないで攻勢を仕掛けた。しかし、74分に一瞬のスキを突かれてしまい失点を許すと、その後はさらなる猛攻を繰り返すが、相手ゴールを割ることができず。押し込みながらも惜敗する、あまりにも悔しい結果に。最下位脱出に成功した湘南にうまくしてやられた。
突如として決定力不足が発生してしまっている印象だ。基本的には宇佐美 貴史や井手口 陽介らを擁する攻撃は安定感があり、結果にかかわらずおおむねどの試合でも得点を奪いながらシーズンを戦ってきた。しかし、前述の湘南戦、前々節の柏戦でいきなり無得点での敗戦を続けてしまった。その前の仙台戦では4得点で快勝していることを踏まえても、急激な失速と見えてしまう。得点の部分は水ものではあるのだが、なんとか調子を取り戻したい。
さて、そんなチーム同士の対戦だが、1つの注目点と言えるのが札幌のメンバー選考だろう。連戦が続く今季はどのチームも常にこの部分が焦点になるのだが、こと今節の札幌にとっては大きな意味を持つはず。G大阪が前節から中5日なのに対し、札幌は水曜日に九州で戦っての中2日。10戦ぶりの勝利を挙げたメンバーで内容も勢いもそのままに挑むのか、コンディションを重視した人選を行うのか。札幌にとっては当然、今後の流れを左右し得る一戦なだけに、メンバー選考はいつも以上に重要な意味を持ちそうだ。
[ 文:斉藤 宏則 ]