ホームの名古屋はこのところ勝ったり負けたりを繰り返している。内容も安定せず、序盤に誇っていた鉄壁の守備も破られる場面が多くなった。
前節も横浜FCを相手に吉田 豊のスーパーゴールで先制したものの、すぐに相手の素早い攻撃で左サイドを割られ、こぼれ球を齋藤 功佑に豪快に蹴り込まれ同点に。さらにその3分後にもセットプレーのこぼれ球をねじ込まれ、前半のうちに逆転された。後半、立ち上がりから攻勢に出た名古屋は相手GKのミスからマテウスが同点ゴールを決める。それでもその5分後にロングボールからDFの裏を取られ、混戦から細かいパスを通されて失点。今月三度目の3失点を喫した。
前節の失点はこれまでならブロックできたり、先に対応できたと思わせる場面だった。負傷者が多くメンバーがそろわなかった事情もあるが、連戦が続く中で選手たちの疲労が溜まり、集中力不足や、出足が遅れたことが防げなかった要因として挙げられる。
しかし、今節は週中に試合がなく休日も取れた。完全にとはいかないだろうが、ある程度リフレッシュした中で集中力を取り戻し、粘り強い守備から良い攻撃につないでいきたい。
対する神戸はAFCチャンピオンズリーグの関係で水曜日にも試合を行った。過密日程が続いており、疲労困憊なことは容易に想像できるが、心配なのはリーグ戦6試合勝利なしと結果が出ていないこと。JリーグYBCルヴァンカップでは大敗もあったが、リーグ戦は僅差で勝ち切れない、引き分けに持ち込めないという内容が続いている。
16日の試合でもC大阪に0-1で敗戦。ポゼッションで勝り、相手に1人退場者が出て優位に立ったが、強固なブロックを敷いて守るC大阪を崩せず、ワンチャンスをモノにされて失点。シュート21本、CK11本と猛攻を仕掛けたが、得点を挙げることはできなかった。
今節も守備を基調とする名古屋との対戦。神戸としては持ち味である個の高い技術とコンビネーションで相手の守備網を切り崩していけるか、そしてフィニッシュの正確性が求められる。
この試合から収容制限はスタジアム収容率の30%に緩和される。名古屋にとってはサポーターの後押しと日程の優位さを生かして勝点3を、神戸はホーム3連戦を前に復調のきっかけとなる勝利が欲しい。
[ 文:斎藤 孝一 ]
