鳥栖はこれがホーム3連戦の3試合目。前節は札幌に0-2で敗戦を喫している。先発9人を入れ替える大幅なターンオーバーを敢行したが、札幌のハイプレスの前にチームスタイルである後方からのビルドアップを寸断されてしまう。結局、試合を通じてシュートはわずかに2本。後半は追いかける展開がほとんどだったにもかかわらず、シュートを1本も放つことができなかった。リーグ戦復帰後は2勝1分と好調ぶりを見せていたが、前節はターンオーバーによるチーム力の低下という印象は否めず。チームとしての総合力に課題を残した。
一方の横浜FMは16日にホームで清水と対戦。開始直後に畠中 槙之輔が負傷交代を余儀なくされるアクシデントに見舞われてしまう。それでも、9分にエリキの得点で先制すると、清水に退場者が出たこともあり完全にゲームを掌握。22分にオナイウ 阿道、28分にエリキが得点を挙げ、前半で試合を決定づけた。後半もゲームを支配する中で得点こそ奪えなかったが、連敗は『3』でストップ。ここ最近は3バックを採用しているが、「後ろが3枚であろうが、4枚であろうが重要ではない。とにかく全員で攻撃するし、全員で守備をする」とアンジェ ポステコグルー監督も言うように、攻撃的なスタイルは一貫している。
互いにボールポゼッションをベースとした攻撃的スタイルを標ぼうするチーム同士。高い最終ラインやボールを失った瞬間の切り替えの速さ、高い位置から奪い返しに行く姿勢など似通った点も多い。それだけに互いの長所をぶつけ合い、そこで上回ったほうが主導権を握ることになるだろう。ただ、金 明輝監督は相手の特長によってプレスに行くタイミングやビルドアップの形を変えるなど、細やかな修正を施すこともあるだけに、対横浜FMという点でどんな方策を見せるのかにも注目したい。
昨季のJ1王者からすれば8位という位置は物足りないだろうが、34得点はリーグ2位。攻撃的なスタイルと得点力は健在と言っていいだろう。18試合を戦って無得点試合はわずかに2試合だけ。駅スタでは過去リーグ戦3勝1分4敗と負けが先行しているが、持ち前の攻撃力で攻略を目指す。
鳥栖も横浜FMも中2日間隔での3連戦を戦っているが、鳥栖はホーム3連戦。移動による負担がないのは恵まれた条件と言える。それだけに今節、勝利することでホーム3連戦の勝ち越しを達成したい。前節こそ無得点に終わったが、それまでの3試合では7得点を奪っており、攻撃力は着実に高まりを見せている。攻撃的なスタイルがぶつかり合う一戦は見ごたえのあるものになるはずだ。
[ 文:杉山 文宣 ]
