27日にエディオンスタジアム広島でキックオフする今節は、中位にいる2チームが上昇気流に乗りそうでいるところで対峙する一戦。連戦の終わりでもある。上位に食い込んでいくために両チームが現在有している総力を投入して勝利を目指すだろう。
広島の好材料として挙げられるのは、森島 司が前節の大分戦で10試合ぶりの得点を奪取したことだ。「このゴールで乗っていけたらうれしい」と本人もコメントしているが、広島の首脳陣もサポーターも“乗っていく”ことを期待して今節を迎える。ドウグラス ヴィエイラが直近5試合で4得点と好調なのも頼もしい。前節は63分から出場して森島の得点をアシスト、自らも得点を奪取する活躍を見せている。
そして、大分戦では遠征に帯同しなかった青山 敏弘をはじめ、野上 結貴、川辺 駿、柏 好文ら主軸も途中からの出場となった。今節はフレッシュな彼らがチームを引っ張ってくれるはずだ。
不安材料を挙げるなら、レアンドロ ペレイラの状態。負傷によって大分戦の出場を見送った背番号39は、プレー可能なのかどうか。大分戦では永井 龍がハイプレスを掛け続けて存在感を示し、どんなときもゴールを狙い続ける浅野 雄也も先発を狙っている。そんな攻撃陣の中に、レアンドロ ペレイラの名前もあるととても心強い。
G大阪はどうか。好材料は前節に宇佐美 貴史が得点を奪ったことが挙げられる。今季初めてベンチスタートとなった中、試合終了間際に決勝点を蹴り込んでエースが5試合ぶりにゴールネットを揺らした。これでチームも活気づくに違いない。前々節に途中出場から決勝点を奪った渡邉 千真もいて、もちろんアデミウソンとパトリックも健在。前節にメンバー入りした18歳の唐山 翔自も含め、個性豊かなアタッカーをどういう形で起用していくのか。宮本 恒靖監督の采配は注目のポイントだ。
不安材料を挙げるなら、ケガを負っている主将の三浦 弦太、中盤の矢島 慎也だろうか。ただ、ディフェンスラインでは昌子 源がリーダーシップを発揮してチームをけん引してくれるだろうし、中盤では山本 悠樹が台頭している。井手口 陽介、倉田 秋、小野瀬 康介らは連戦での起用が続いているが、中3日の調整期間があったことを思えば大きな不安材料とはいえないだろう。
両チームとも攻撃陣に好材料が挙げられ、良いチーム状態で今節に臨めるだろう。ベンチワークも含めて激しい戦いになることは間違いない。
[ 文:寺田 弘幸 ]