10月末までの15連戦のこれが10試合目となる鳥栖だが、直近のリーグ戦はアウェイで広島と対戦。中2日間隔での3連戦の3試合目というシチュエーションの中、立ち上がりから広島の高い強度の守備の前に苦戦。ミスから2失点を喫すると、後半にもセットプレーから追加点を奪われ、完敗。チームにとっては5試合ぶりの無得点となってしまった。ケガ人や連戦によるコンディションへの影響もあってメンバーを入れ替えながら戦っているが、そのぶん、ムラのある戦いが続いてしまっている。鳥栖にとってはひさびさの中3日での試合。そして、この試合からホーム3連戦となるため、従来の攻守にアグレッシブな姿勢を取り戻したい。
一方のG大阪は現在、4連勝と勢いに乗っている。直近のリーグ戦はホームで鹿島と対戦。多くのシュートを浴びたものの、東口 順昭の好セーブなどもあって無失点でしのぐと、後半にパトリックのPKで先制。終了間際にも渡邉 千真が追加点を奪い、タフなゲームで勝点3の奪取に成功した。これで順位を5位に上げており、AFCチャンピオンズリーグ出場圏内も視野に捉えている。他の上位陣と比べて消化試合数も少ない。未消化ぶんの今節で勝利し、さらなる勢いの獲得とともに一気に3位との差を縮めたい。
ただ、そんなG大阪に立ちはだかるのが鳥栖のホームスタジアムである駅前不動産スタジアムとの相性の悪さ。過去、リーグ戦7試合を戦って1勝6敗。6得点で16失点と圧倒されている。2018年の途中に宮本 恒靖監督が就任して以降も、0-3、1-3と、鳥栖がいずれの試合でも3得点を奪う形で連勝中となっている。G大阪にとっては鬼門とも言えるスタジアムが、5連勝を前に攻略すべき大きな壁となる。
過密日程で多くの選手、特に若い選手に出場機会が与えられている今季だが、この試合では両チームのベテランストライカーに注目したい。鳥栖は豊田 陽平、G大阪は渡邉 千真だ。両者ともにここまでJ1通算98得点を挙げており、大台となる100得点まであとわずか。豊田はJ1昇格後、ホームでのG大阪戦では6試合で5得点とゴールを量産している。一方の渡邉は鳥栖サポーターにとっては名前も見たくないような存在だろう。FC東京在籍時から鳥栖戦には滅法強く、過去14試合で11得点を記録。昨季の第26節、パナソニック スタジアム 吹田での試合でも決勝点を奪っている。両ストライカーにとって好相性の相手となるだけに、史上初めて同試合で100得点達成が2人生まれるというケースも起こるかもしれない。
消化試合数にバラつきがあるとはいえ、下位グループと中位以上のグループに開きが生まれつつある。鳥栖はなんとか食らいつきたいところ。3試合ぶりのホームで必勝を期す。
[ 文:杉山 文宣 ]
