アウェイチームの横浜FCは、ここまで21試合を消化して6勝2分13敗の勝点20で14位。鋭くゴール前に飛び出す斉藤 光毅や、たくましいDF小林 友希といった若手選手たちが経験を積み、成長。一方、三浦 知良や中村 俊輔といった熟練の選手たちが脇を固める。幅広い年齢層の選手たちが融合し、ボール奪取から素早くゴールに迫るイメージを共有してJ1昇格初年度を戦っている。
ドリブル主体の速攻にしても、佐藤 謙介や瀬古 樹といった選手を経由したパスワークにしても、自陣から迷いなく相手ゴール前に迫るスタイルでここまで6勝。しかし、ここ9試合で7敗を喫しており、2連敗中となっている。前節は鹿島相手に主導権を握って2-0とリードしていたが、後半に相手の圧力に屈して3失点し、逆転負け。今節はアウェイでの連戦となるが、内容面で自信を得た部分をつなげたいところだ。
ホームチームの仙台は、ここまでの20試合で2勝6分12敗。勝点12で16位に沈んでいる。ここまで多くの選手が出場機会を得て、前々節・札幌戦には大ケガで出遅れていたドリブラーのイサック クエンカも初出場。それぞれの選手の組み合わせで、攻守ともに多くの選手がアグレッシブに関与するスタイルを目指しているが、なかなか結果がついてこない。リーグ戦11試合連続で勝利することができず、ホームゲームでは開幕から今まで勝てていない。チーム状況は厳しい。
その中でトンネルから抜け出そうと、チームはもがいている。そしてここ2試合については、その成果が見えかけているところ。例えば、前々節は後半立ち上がりにアレクサンドレ ゲデスの2ゴールと平岡 康裕の今季初得点で3点を連取した。だが直後に2失点し、引き分け。続く前節・川崎F戦では守備重視のプランでスタート時のフォーメーションを[4-3-3]から[4-4-2]に変え、強豪に対抗。GKヤクブ スウォビィクの好セーブ連発やJFA・Jリーグ特別指定選手のアピアタウィア 久らの対人守備で食い下がったが、前半の1失点が響いて敗戦。またも勝てなかったが、終盤に右サイドを崩して立て続けにチャンスを作れたことを、なんとしても今節に生かしたい。
苦しい状況の両チームだが、それぞれ1つでも多くの、勢いあるプレーが見られることを期待したい。例えば、仙台なら道渕 諒平、横浜FCなら松尾 佑介のように、力強くボールを前に運べる選手の存在はこの試合で大きな意味を持つことになる。
前回対戦の第4節では横浜FCが先制するも、仙台も盛り返して追いつき1-1の引き分け。今回の対戦では、決着はつくか。
[ 文:板垣 晴朗 ]


