2月の開幕戦で対戦した名古屋と仙台。結果は1-1の引き分けだったが、約8カ月たったいまは名古屋が5位、仙台は最下位と勝点が大きく離れてしまった。それでも何が起こるか分からないのがJリーグ最大の魅力。暗い話題が湧き出ている仙台だが、チームは一致団結して名古屋戦に臨みたい。
ホームの名古屋は3試合連続完封勝利を収めていたが、前々節・川崎F戦は0-3、前節・横浜FM戦は1-2と、リーグ戦初の連敗を喫してしまった。
「シーズンダブルの可能性があるのは自分たちだけ」と意気込んで臨んだ川崎F戦だった。しかし、セットプレーから3失点を喫して敗戦。前半に自分たちの時間帯があり、決定的なチャンスも作っていただけに悔しさが残る。
そして、水曜日に行われた横浜FM戦は中2日の強行日程だった。チームは首都圏に残り調整したものの、連戦の疲労からか動きが重く、序盤から相手のペースで試合が進む。決定機を何度も作られ、そのたびに相手のシュートミスに助けられていたが、41分に守備を完全に崩され、ついに1点を失ってしまう。69分、左SBの太田 宏介のクロスを交代出場した山﨑 凌吾が巧みなポストプレーでつなぎ、マテウスがゴール右スミに流し込んでいったんは同点に追いつくが、80分に勝ち越しゴールを奪われた。
名古屋は今節も中2日という厳しい日程。ようやく自宅に帰り、ホームで戦えることでリフレッシュできるだろうが、このところ負傷者が相次ぎ、出場できるメンバーが限られているのが現状。そもそもメンバーを固定して戦う傾向が強いマッシモ フィッカデンティ監督だけに、ターンオーバーは考えづらく、仙台戦もスタメンは大きくは替わらないと予想される。今節が終われば1週間、試合間隔が空くだけに、最後の力を振り絞りつつ、この2試合途中交代で出場しているルーキーの石田 凌太郎など、若い力が飛び出してくることを願う。
対する仙台の前節は浦和に0-6で大敗。13試合未勝利と長いトンネルから抜け出せないでいる。3戦前、首位・川崎Fと1-0の接戦を演じ、前々節・横浜FC戦もスコアレスドローと光が見えかけていたものの、再び暗闇に引き戻った格好だ。負けている中で攻勢をかけるのは当たり前だが、その攻撃は力があるものもあった。最後まであきらめずに粘り強く闘うことが求められる。
コンディションでは中5日の仙台に分があるが、チームの成熟度としては名古屋が優位か。シーズンは残り3分の1。どれだけチームやサポーターのために走ることができるか、それが勝敗を分けるカギになるかもしれない。
[ 文:斎藤 孝一 ]
