「ピッチに再び立てるという、そういう喜びは間違いなく、われわれにある」と宮本 恒靖監督が振り返れば、無失点に貢献した昌子 源も「チームがつかみ取った、プラスに捉えていい勝点1」と手ごたえを口にした。
勝点1は手にしたものの、暫定で18位のG大阪にとっては待望のホーム開幕戦となる福岡戦。そのモチベーションは、言うまでもなく高い状態だ。
広島戦のあとに昌子は言った。「サポーターの皆さんに応援のメッセージをもらっていたし、サポーターのためにも勝ちで終わりたかったけど、まずサッカーをしている姿、新型コロナに負けずに頑張っている姿を見せるのが大事だった」。
パナソニック スタジアム 吹田で福岡を迎え撃つG大阪だが、中3日の連戦で目指すのは当然ながら、今季初勝利である。「チームとしてタイトル獲得の目標は、まだ変わっていない」とキャプテンの三浦 弦太は話したが、6試合消化が多い首位・川崎Fとの勝点差は『21』に広がっている。コンディション面もゲーム感覚もまだ100%には程遠いのが実情だが、昇格組である福岡から是が非でも勝点3を取りたい状況だ。
広島戦では昨季のベースだった[4-4-2]のフォーメーションを採用し、負けない戦い方を選んだ宮本監督。ゴールこそ奪えなかったものの、加入後初先発を飾ったチアゴ アウベスが攻守で奮闘し、終盤に送り出された韓国代表のチュ セジョンも存在感を見せるなど、新戦力のパフォーマンスは収穫の1つだった。
「チーム全体で誰が出ても、高いレベルの、求める質のプレーを出せるようにということが必要になってくる」と広島戦後に話した宮本監督だが、連戦における選手起用にも注目だ。
一方の福岡は2016シーズン以来となる二度目のパナソニック スタジアム 吹田での一戦。前節は札幌に1-2で競り負け、リーグ戦では4試合ぶりの負けの味をかみしめた福岡にとっては仕切り直しの戦いだ。2016シーズンはスコアレスドローに終わっているだけに、パナソニック スタジアム 吹田での初勝利を目指すことになる。
「しっかりやるべきことをやれば、J1のテーブルに乗ることはできると思うので、継続していく」と札幌戦後に、前向きな言葉を残した長谷部 茂利監督。堅守を支えていたドウグラス グローリが出場停止から復帰してくるのは、福岡にとって朗報になるのは間違いない。
広島戦では再びピッチに立つ喜びを感じたG大阪だが、ホーム開幕戦を待ちわびたサポーターの前で上位追撃に向けて今季初勝利を手にしたい。
[ 文:下薗 昌記 ]
