2位・横浜FMはニッパツ三ツ沢球技場での今季最後となるホームゲームで18位・仙台を迎え、3連勝を狙う。対する仙台は5月26日の明治安田J1第16節・名古屋戦以来、約3カ月ぶりの勝利を目指す。首位・川崎Fを追走するホームチームが勝利を手にして勢いを加速させるのか。J1残留争いに身を置くアウェイチームが希望を広げる勝点3をつかむのか。両者とも勝ち切りたい一戦だけに、気迫のこもった熱戦が期待できそうだ。
横浜FMは前節・大分戦で5-1の大勝を飾り、再び連勝街道に入った。東京五輪帰りの前田 大然がJ1初のハットトリックを達成する大活躍を見せた。特に2点目のループシュートは芸術的で、大勝に花を添える一発だった。レオ セアラも2ゴールと、約2カ月半ぶりの得点が生まれた。12日の第18節・名古屋戦で加入後初ゴールを奪った杉本 健勇に続き、トゥールーズ(フランス2部)へ移籍したオナイウ 阿道の穴を埋めるストライカーの活躍は好材料だ。
そして、前節で川崎Fが引き分けたことにより、勝点差は『6』に縮まった。まだ楽観はできないものの、首位の背中が少し見えたことがモチベーションになっているのは確かだろう。大分戦で先制点をアシストした仲川 輝人は、「非常に良い雰囲気だし、みんな優勝したい気持ちが出てきた。一戦一戦、何がなんでも勝点3を取る気持ちが結果につながっている。(3試合前の)清水戦を引き分け、もったいない気持ちはあったが、みんなで切り替えて連勝した。この連勝を途切れさせないように、自分も含めて誰が試合に出てもいいように準備している」と語った。
この言葉どおり、大分戦までの中2日の4連戦はターンオーバーをした中でも、パフォーマンスの質を保ってきた。ただ、今節の相手である仙台との前期対戦は、敵地でスコアレスドローに終わっており、今季の公式戦33試合で三度しかない無得点試合の1つ。前節から1週間空く今節は、各ポジションともに現段階で序列が高い選手の起用が予想されるだけに、早い時間帯でネットを揺らし、相手のゲームプランであろうスコアレスの展開は避けたいところだ。
対する仙台は8戦未勝利中ではあるが、内訳は6分2敗と粘り強く勝点を積み上げている。さらに直近5試合の失点数はわずか『2』と、リーグ序盤に複数失点を繰り返していた守備は改善傾向にある。一方、得点数は直近5試合でわずか『1』。前節は残留を争う横浜FCを相手にスコアレスドローに終わり、「仕留められなかったことに大きな反省をしなければならない」と手倉森 誠監督は語った。新たな課題である決定力不足にあえいでいる。
勝点を得るためには、まずは最少失点が条件となりそうだ。今季ホームゲームでは無得点試合が一度もない横浜FMの攻撃力をどう封じるのか、指揮官の采配に注目だ。
[ 文:大林 洋平 ]