柏は前節、昨季王者の川崎Fと対戦。序盤こそ決定機を作ってゴールを脅かしたが、徐々に主導権を握られると、サイドを崩されて前半アディショナルタイムに3試合ぶりの失点を喫する。その後も守勢を強いられ、チャンスを多く作れぬまま試合終了。5試合ぶりの敗戦となり、ネルシーニョ監督は「特に後半は相手の守備が良かったこともあり、思うようにボールを動かせなかった。ロングボールを入れても相手にはじかれてしまった」と肩を落とした。
今節に臨むにあたり、気になるのはマテウス サヴィオの出場可否。ここまでチームトップタイの3得点を挙げるなど柏に必要不可欠な存在となっているが、川崎F戦の後半途中で負傷交代を余儀なくされた。仮に彼が出場できないとなれば、代役選手の活躍に期待がかかる。
直近の公式戦でマテウス サヴィオのポジションに入り、好パフォーマンスを発揮しているのが鵜木 郁哉。川崎F戦で今季リーグ戦初出場を果たすと、そこから中3日で行われたJリーグYBCルヴァンカップCグループ第4節・鳥栖戦で待望のプロ初ゴールを記録した。「カウンター時のパスもよく出せていたし、攻撃で自分がうまく絡めていた。守備も90分間走り続けてやれたのは良かったと思う」とゴール以外の部分でも攻守に手ごたえをつかんだよう。「リーグ戦で自分が優勝に貢献できるように、レギュラーメンバーに食い込めるように頑張っていきたい」と強く意気込んでおり、今節も出場機会があれば攻守両面での活躍を期待したい。
一方、アウェイに乗り込む京都は前節、ホームで鳥栖と対戦。前半の早い時間帯にピーター ウタカ、川﨑 颯太がゴールネットを揺らすと、70分にもピーター ウタカがリーグトップとなる今季6点目を挙げ、2試合ぶりの勝利を手にした。殊勲の働きを見せたピーター ウタカは「自分たちのサッカーをやろうとする中、より得点を取ろうとさらに目が覚めているし、しっかり力をかけられていると思う」と攻撃面での充実を明かした。
ルヴァンカップCグループ第4節・札幌戦では、曺 貴裁監督が新型コロナウイルス感染症の陽性判定を受けた影響でベンチ入りできず。杉山 弘一コーチが指揮を執った中、2点ビハインドをひっくり返す逆転勝利を果たした。「曺監督がいない中でマイナス面も大きかったが、選手たちが自立していく良い機会だと捉えた場合、すごくプラスなゲームだった。僕らスタッフもいつもと違ったことをやらず、いつもどおりだったことが勝因だと思う」(杉山コーチ)と、監督不在のアクシデントをチーム一丸で乗り越えた。今節もこの良い流れを継続したい。
また、この試合は両チームに縁深い選手がいる一戦でもある。柏には高橋 祐治、染谷 悠太、小屋松 知哉、ドウグラスといった元京都の選手たちが在籍しており、京都には武富 孝介、荒木 大吾といった柏U-18出身の選手たちが在籍している。出場機会が訪れれば、古巣相手に成長した姿を見せたいところだろう。
[ 文:藤井 匠 ]
