京都はゴールデンウィークの3連戦で1分2敗の成績だった。スタメンクラスの選手が負傷等で欠場するなど、苦しいやり繰りを強いられることもあったが、ゲームにおいてはどの相手にも接戦を演じている。3連戦で3失点を許したが、そのうち2つはセットプレーから。試合の流れを相手に握られる状況が訪れても粘り強く戦えており、上福元 直人や麻田 将吾、アピアタウィア 久ら守備陣の奮闘は今節も継続していきたい要素だ。そんな中、曺 貴裁監督は「自分たちの順位が上がったことで、対戦相手の熱量も上がっている」ことを感じるという。第9節を終えた時点で5位へ浮上したことで、警戒すべき存在へと対戦相手の認識が変わった。京都のスタイルへの研究と対策も進み、一筋縄ではいかない試合が続くことは間違いないだろう。自分たちの特長である前線からのプレスや、人数をかけた分厚い攻撃を繰り出すためにも、チャレンジャーとして最高の準備を行ってスタジアムへ向かい、ピッチ上で持てる力を出し切りたい。幸い、離脱者は続々と復帰しており、前節は宮吉 拓実が1カ月ぶりに先発し、今週は川﨑 颯太も全体練習に合流した。ピーター ウタカも得点ランキング首位と好調で、果敢に戦って先制点を奪いにいく。
対する清水はゴールデンウィークの3連戦を1勝1分1敗と、五分の成績だった。前々節・湘南戦では鈴木 唯人の今季3点目や白崎 凌兵の復帰後初得点など、今季最多の4ゴールを記録して勢いに乗るかと思われたが、前節・川崎F戦ではホームで昨季王者に屈して今季初連勝はお預け。ここまでわずか2勝と思うように結果を出せておらず、今節は仕切り直しの一戦となる。
課題となっているのが守備面。12試合で16失点はリーグワースト3位タイの数字で、ここ最近はクロスからの失点が続いている。平岡 宏章監督は前節の試合後に「もう少し怖がらずに(ボールを奪いに)行けたところもあったと思います」と指摘しており、プレスの連動性や意思統一を図って相手からボールを奪い、攻撃に転じたいところだ。また、大卒ルーキーながら左SBで出場を続けている山原 怜音にとっては、小学校卒業までを過ごした故郷での試合となる。
週初めの時点では降水確率100%だった天気予報も、試合2日前の正午の時点では明け方に雨が止み、キックオフの時刻には太陽も出てきそうな天候へと好転している。また、クラブとしても集客に力を入れている試合で、当日は1万人を超える来場者が予想されるなど、大観衆の中でのゲームとなりそうだ。大型連休に行われた前々節のアウェイ・名古屋戦は約37,000人の前で熱戦を繰り広げた。14日のサンガスタジアム by KYOCERAも、ピッチ上の選手やスタンドで観戦・応援する人たちのボルテージが上がるような試合が期待される。
[ 文:雨堤 俊祐 ]

