前節・福岡戦までアウェイ3連戦だった横浜FM。浦和戦から中2日で迎えた福岡戦は、前半こそプレータイムの長い好勝負が繰り広げられるも、58分のジョルディ クルークスの得点を機に様相が一変する。プレーが途切れるたびに時間を使う福岡に対し、横浜FMは苛立ちを募らせ、81分にアンデルソン ロペスが相手に唾を吐いたとの判定で退場処分に。その後は数的不利をはね返せず、最後まで1点が遠かった。
アンデルソン ロペスには数試合の出場停止の可能性がある中、ケヴィン マスカット監督は「まだJリーグの正式な裁定を待っているところなので、自分たちから何も言うことはない」と述べた上で、「ロペスの結果が決まっていないので先のことは分からないが、1人の選手がいないという影響を受けるのでなく、マリノスというグループで常にこのサッカーを続けなければならない」とコメントした。
足踏みが続く横浜FMにとって、今節はどうしても勝点3が欲しい一戦となる。対京都という観点では、得点ランキングトップタイのピーター ウタカをどう止めるかが最優先。2試合ぶりの先発を託されそうな畠中 槙之輔は言う。
「ウタカ選手は自分で運べるし、クロスに対しても良いポジショニングからフィニッシャーとしてワンタッチでゴールを取れるタイプ。どこにいても目を離せないが、逆に僕がそこをつぶせれば相手のチャンスもつぶれてカウンターにいける。そこは自分の勝負どころ」 今季ディフェンスリーダーとして自覚十分の伝統の背番号4を背負う26歳が、“ストップ・ジ・ウタカ”へ強い決意を持って今節に臨む。
一方、京都は4月の第9節・柏戦を最後に勝利がなく、直近5試合は2分3敗と不調だ。前節・広島戦は相手の強力な外国籍2トップに手を焼き、「前に行こうとしたときに相手にボールを渡してしまった」(曺 貴裁監督)とカウンターをしのぎ切れず、26分までに2失点。前半終盤に1点を返すも、後半に3点目を決められて1-3の敗戦に終わった。
指揮官は敗因を分析した一方、「後ろ向きにやってきたことを否定するのではなく、やらなきゃいけないという気持ちになれたので、選手たちとその気持ちを共有して、ともに進んでいきたい」とコメント。前節の反省を生かしつつも、今節もボール保持時にはしっかりとつなぎ、非保持時には前からプレッシャーを掛けるスタイルは継続するだろう。横浜FMは最近“前プレ”の相手に苦戦を強いられているため、勇気あるプレッシングから多くのチャンスをつかみ、その好機をエースのピーター ウタカが決め切ることで勝機を広げたい。
[ 文:大林 洋平 ]
