柏は前節、敵地で札幌と対戦。前半の早い時間帯で相手に退場者が出たことも影響し、大量6得点を挙げて大勝を収めた。リーグ戦では4試合ぶりの勝利となり、ネルシーニョ監督は「選手たちはこちらの意図を汲んでしっかりやってくれた」とその働きぶりを称賛した。
前節、チームにとって何より大きかったのは前線の選手たちに得点が生まれたこと。公式戦4試合連続ノーゴールと得点力不足に悩まされていた柏だったが、札幌戦では細谷 真大、小屋松 知哉、森 海渡と得点を取るべきアタッカー陣がそれぞれゴールネットを揺らした。試合後、細谷は「チームとして無得点がずっと続いていて、自分も責任を感じていた。クロスからの得点は少なかったので、今日決めることができて良かった」と安堵のコメントを残しながらも、「もっとゴールを取れる場面は今日も多くあったので、決め切る力を今後身につけたい」とさらなる成長を誓った。今節も自身のゴールでチームを勝利に導くことができるか。
また、今季柏に加入した中村 慶太にとっては、今節が初の古巣対戦となる。シーズン序盤は本職の中盤セントラルではなく、流動的に動き回る右ウイングバックとして攻撃にアクセントをつけてチームの好調に貢献。明治安田J1第11節・広島戦以降は中盤セントラルの一角としてプレーしていたが、第12節・浦和戦を最後にリーグ戦での出場はない。前節もメンバー外となり、今節で彼に出番があるかどうかは不透明な状況だが、出場すればダイナミックなプレーでスタジアムを沸かせてくれるはずだ。
一方、アウェイに乗り込む清水は前節、ホームでFC東京と対戦。チアゴ サンタナを中心とした攻撃で相手ゴールに襲いかかったが、決め切れずにいると、最終的には3失点を喫して完封負け。4試合勝ちなしかつホーム3連敗となり、平岡 宏章監督は「非常に残念な結果だった」と肩を落とした。今節は訪れるであろうチャンスシーンでしっかり仕留め切ること、前節のような「『してはいけない』時間帯(前半終了間際)での失点」(平岡監督)をしないことを意識して試合に臨みたい。
前述した柏の中村と同様、今季清水に加入した神谷 優太にとっても、今節が初の古巣対戦。シーズン序盤は左サイドハーフや2トップの一角として先発出場を重ねたものの、直近はベンチスタートが続いている。ただ、出場すれば切れ味鋭いドリブルや高精度のキックから確かな変化を生み出すことができる貴重な存在で、かつてのホームでの躍動に期待がかかる。
ちなみに柏ホームでのこのカード、柏は公式戦4試合続けて勝ちがない(1分3敗)。今節は柏がこのジンクスを断ち切るか、それとも清水がここ数シーズンのように敵地で勝利を収めるのか。
[ 文:藤井 匠 ]
