京都は前節、ホームで神戸に2-0で勝利。開始38秒で松田 天馬が先制点を挙げると、9分には豊川 雄太が追加点を決める。その後は相手にボールを持たれる展開となったが、59分に豊川が前線からの守備でボールを奪いかけたところで相手DFのファウルを受けて退場を引き出し、7試合ぶりの勝利を挙げた。
また、水曜日に行われた天皇杯準々決勝・東京V戦はメンバーを大幅に入れ替えた中、新戦力のパウリーニョがデビュー戦で2得点を挙げ、2-1で接戦を制した。ここしばらく試合内容は悪くないながらも結果がついてこない時期が続いていただけに、この流れを継続させて残留争いから抜け出したい。
対する鹿島は前節、浦和と2-2で引き分けた。16分、27分とアルトゥール カイキが連続ゴール。1点目は樋口 雄太のクロスを頭で叩き込み、2点目は自らドリブルで持ち運んで放ったミドルシュートがGKの手をはじいてネットを揺らしている。だが、そのあとに2失点してしまい、ホームでリードを守り切ることができなかった。
鹿島も水曜日に天皇杯準々決勝を戦っており、神戸に1-0で勝利。こちらはGK以外の10人が浦和戦から引き続きピッチに立っており、62分の鈴木 優磨のゴールが決勝点となっている。岩政 大樹監督が就任後、公式戦では2勝2分1敗の成績。タイトルを目指して上位チームとの勝点差を縮めるためにも、落とせない一戦だ。
両チームの前回対戦は第17節。50分にCKからアルトゥール カイキがヘディングシュートを決めて、鹿島が1-0で勝利している。ただ、鹿島はそのあとに指揮官が代わり、京都も当時からチーム状況に変化がある。曺 貴裁監督は現在の鹿島について「夏に監督や選手に変化があり、伝統的なものにモダンなものを入れていく段階なのだと思います」と印象を話す。同時に「(攻撃で)状況に応じて、それほど難しいことはせずに前線へシンプルにボールを入れてくることもある。シンプルだからこそ、力が発揮されるチームでもある」と警戒する。
京都が目指すのは、神戸戦で得点につながった一連の流れだ。前線へパスが入ったところに複数の選手が連動して、テンポよくゴールへ向かえるかどうか。前線で起点となる山﨑 凌吾は「チームメートと良い距離感でやれている」と好感触を口にする。鹿島としては、そうした相手の良さを出させないプレーや試合運びをして、主導権を呼び込みたいところ。両チームとも攻守の切り替えや球際のタフさは特徴としており、ベースの部分でどちらが上回るのかも勝敗のポイントとなりそうだ。
もう1つ、注目されるのが岩政監督と豊川の師弟対決だ。前節、遅まきながらリーグ戦今季初得点を決めるなど好調の豊川は「高卒1年目の鹿島と、20代前半の岡山の(計)2シーズン。岩政さんとずっと一緒にいて、ピッチ内外におけるさまざまなことを教わった。いまの自分に、かなり影響を与えた人です」と話す。前回対戦はコーチと選手、今回は監督と選手としての対戦となるが、それぞれ成長した姿を見せることで、チームの勝利につなげたいところだ。
[ 文:雨堤 俊祐 ]

