明治安田J1第15節、札幌ドームでは勝点22で7位の札幌と勝点26で3位の名古屋が対戦する。上位の名古屋に対し、上位争いに食い込んでいこうとする札幌が挑む、重要な一戦だ。
札幌は前節、ホームで京都と対戦し、2-1で勝利。開始早々にPKを獲得し、これを金子 拓郎が決めて先制点を奪うが、41分に左サイドを突破されて同点にされる。後半は相手にペースを握られてしまったものの、72分に右サイドからの金子のクロスを浅野 雄也が頭で押し込み、決勝点。激戦を制し、4シーズンぶりとなる3連勝を達成している。
24日に行われた直近のJリーグYBCルヴァンカップAグループ第5節・横浜FM戦は3-2で勝利。後半立ち上がりにCKから先制を許すも、ターンオーバーを敢行した中で後半からはリーグ戦の主軸メンバーを積極的に投入して流れを生み、57分のルーカス フェルナンデス、65分のミラン トゥチッチの得点で逆転。その後は同点とされるも、68分に切り札的に投入された青木 亮太が持ち前の技術力を生かした飛び込みから強烈なシュートを突き刺し、決勝点をゲット。この勝利でグループステージ突破に大きく近づいた。
一方、5月末の北海道に乗り込む名古屋は前節、試合開始時点でともに3位だった広島とホームで対戦し、2-1で勝利。37分にセットプレーから失点を喫するイヤな展開になったものの、直後にCKからキャスパー ユンカーが決めてすぐに同点とする。後半立ち上がりに再びキャスパー ユンカーが得点して逆転。その後は持ち前の堅い守りを披露して逃げ切り、3位の座を守っている。
こちらも直近の公式戦は24日に行われたルヴァンカップCグループ第5節・神戸戦。すでにプライムステージ進出を決めていることもあり、若手選手をスタートから積極起用したが、J1首位の神戸相手にしっかりと渡り合った。64分に失点を喫し、0-1で敗れたが、最後まで互角に近い戦いを演じたことには価値があるはず。今後につながる一戦だったと言えるだろう。
さて、そんなチーム同士の対戦だが、明確なスタイルを持つ両者が真正面からぶつかり合うとあって、非常に見ごたえのある一戦となるはず。札幌はボール保持を意識しつつも、今季はハイプレスからのショートカウンター、ダイレクトに相手の背後を突く崩しから好機を生み出す試合が多い。一方の名古屋はチーム全体で強固な守備ブロックを組み、相手を引き込んだところで速さ、決定力のあるアタッカー陣が相手の裏を強襲する攻撃が強力。
どちらもスピード感のあるアタッキングが持ち味であるため、互いに一瞬のスキも与えられない。90分を通して高い集中力が求められると予想されるが、観る側も目の離せない熱い一戦となりそうだ。試合は13時キックオフ予定だ。
[ 文:斉藤 宏則 ]