約3週間ぶりに再開される明治安田J1はいよいよ“ラスト5”。
首位・神戸を勝点4差で追う2位・横浜FMは、ホーム・日産スタジアムに14位・札幌を迎える。19年ぶりの連覇に向けて勝ち続けるしかない横浜FMだが、CBを中心にケガ人続出の“逆風”にさらされている。一方、ここ3戦未勝利の札幌は3週間のインターバルを生かして、再び上昇気流に乗りたい局面に立つ。JリーグYBCルヴァンカップを含めて六度目となる今季最後の顔合わせで勝利をつかむのは一体どちらだ――。
横浜FMは前節、首位・神戸との首位攻防戦で完敗を喫した。23分、CKの流れから与えたPKを
大迫 勇也に決められると、前半終了間際にもセットプレーから得点を許した。2点を追いかける後半も神戸の強度の高いプレスとサボらない姿勢に手こずり、チャンスらしいチャンスもないまま、力なく0-2の完封負けを喫した。
横浜FMは約3週間の中断期間にAFCチャンピオンズリーグ1試合と、浦和とのルヴァンカップ準決勝2試合を戦った。その間、戦績は2勝1敗だが、ルヴァンカップは得失点差で敗退。奪った得点はわずか『2』と内容は芳しくない。そこに追い打ちをかけるのが、ケガ人続出の現実。準決勝第2戦では
角田 涼太朗と
上島 拓巳のCBコンビが負傷し、今節、CBが本職で起用可能なのは
實藤 友紀、ただ1人という状況だ。それでも、ケヴィン マスカット監督は前を向く。
「ケガをしてしまった選手に対しては残念な気持ちでいっぱいだが、自分たちは必ず準備できる。チャレンジ精神を捨ててはいないし、まだ今季も終わっていない。まだまだ(連覇を)成し遂げられる順位にいる。最後の最後まで戦う気持ちを捨てずに、いまいるメンバーで戦っていきたい」 トリコロールを取り巻く状況を客観視すれば“崖っぷち”だが、指揮官が語るように状況を悲観する選手は誰一人いない。「ケガをした彼らの思いは絶対に無駄にしたくない。それに尽きる。そして、僕たちの姿で何か感じ取れるモノも絶対ある。それをプレーできる選手たちで表現していくことが一番大事になる」とは
喜田 拓也。トリコロールの力を結集して、皆が目の前の一試合に集中する心づもりである。
対する札幌は直近3試合で1分2敗と元気がない。そして、その直前にルヴァンカップ準々決勝で戦ったのが横浜FM。第1戦こそ3-2で勝利したものの、アウェイに乗り込んだ第2戦で0-3の完敗を喫し、ベスト4への道を閉ざされた相手である。
横浜FMとはルヴァンカップのグループステージでも戦っており、今季六度目の対戦。ホームチームがすべて勝利を収めている過去5戦のデータからすると、アウェイとなる今節は不利だが、戦績は3勝2敗と相性は悪くない。今季一回目の対戦となったJ1第4節と同様、先制点を奪って、ゲームをコントロールしながら優位に試合を進められれば、十分に勝機はありそうだ。
[ 文:大林 洋平 ]