熱気渦巻く一戦。試合を決めたのは、“青黒”の20歳・坂本一彩
ガンバ大阪
FW 13
浦和レッズ
監督
本日は試合にお越しいただきありがとうございます。前半は大きなチャンスを作れなかったものの、ゲームをコントロールできていたと思います。ハーフタイムでは、「後半はよりスペースが生まれてくるので、焦れずに続けよう」と選手たちに言いました。 後半も引き続き、ゲームコントロールはできていたと思います。駆け上がっていた(渡邊)凌磨や(伊藤)敦樹のヘディングなど、大きなチャンスが生まれました。右サイドで5本、6本と良いコンビネーションをしてから、最後はサミュエル(グスタフソン)がフリーでシュートを打つ場面もあり、その数分後、チアゴ(サンタナ)がターンしてフリーでシュートを打つ場面もありました。そして引かずに前から守って、ボールを奪い返すこともできました。選手たちには「良い仕事をした」と声をかけました。8回から10回くらい決定機があったと思います。相手は1回くらいだったと思います。 今回も、失点の場面で人数は十分にいたのに、シュートを止めるクオリティーが足りませんでした。しかし、われわれのやろうとしている攻撃的なサッカーもたくさんできた試合でした。そして、さらに多くのチャンスを作る潜在的な可能性もあったと思います。もう少しシャープにプレーしていれば、さらに多くの決定機を作ることができたと思います。選手たちの姿勢、われわれのサッカーに忠実な姿に感謝します。今後、まだまだたくさんの試合がありますので、そういった良いところは次の試合に持ち込まなければいけません。 (アレクサンダー)ショルツやトモ(大久保 智明)が戻ってこられたことは良いことですし、彼らは良い仕事をしてくれたと思います。しかし余分なリスクは冒したくありませんでしたので、2人とも最後のところで交代しました。 --良い内容だったと思うが、ゴールをこじ開けるために足りなかったもの、改善点は?前回のホームゲームでは、3つの非常に良い得点が生まれました。そして今日も、勝利につなげるのに十分な数のチャンスを作っていたと思います。CKが11本あり、そこにもゴールの可能性がありました。シュートのクオリティーで改善できるところはあるかもしれませんが、本日のように8回から10回のチャンスを作っても、0-1で負けてしまう試合はあります。ただ、パフォーマンスのところで成長している姿も見られましたので継続してやりたいですし、ケガ人も戻りつつありますので、そういった選手たちがそろったところで、さらに多くのチャンスメークをしながらプレーできればと思います。 --前半の捉え方をお聞きしたい。ゲームはコントロールできていて、相手の1列目を突破できていたと思うが、そこから良い形のシュートを多く作ったわけではなかった。90分を通してみれば悪くないと考えるか、それとも前半からもっと良いシュートを打てる場面を作りたいと考えるのか。相手はペナルティーエリアで非常に良い守備をしていたと思います、もしかすると、われわれはもっと枚数をかけなければいけなかったかもしれません。そして右サイドからの攻撃を考えると、潜在的な可能性はありましたが、あまり力を発揮できなかったと思います。右からのチャンスがあまり生まれませんでした。もちろん、ボールを動かして相手を動かして、じっくりと時間をかけながら1点目を狙っていく試合もあると思いますが、もう少しシャープにプレーしていれば、前半のうちに試合を決めることができていたかもしれません。ラストサードまで行くという意味では、本日はそれができたので喜んでいいと思いますが、さらにディテールを高めてより大きなチャンスにできればと思います。 テンポよくボールを動かしましたし、試合前に「ゴール前での動きが必要だ」と言っていましたが、それがあったと思います。良いコンビネーションや裏への抜け出しもありました。ボールを奪い返しにいくアグレッシブさもありました。われわれの基礎の部分となるところはありましたので、その上に積み上げていければと思います。
--自身のゴールシーンを振り返って。シュートを打ったところくらいしか覚えていないんですけど、もうマイナスで受けて足を振るということしか考えていなくて、振った感じですね。ボールをもらう前から、ゴールがどの位置かはだいたい把握していたので、あとは足を振って枠内に飛ばすことを意識していました。 --前節・鳥栖戦の得点は入ったかどうか分からなかったような喜び方だったが、今日はサポーターのほうに向かっていった。めちゃくちゃ気持ちよかったですね。前回はぼてぼてのシュートというか、あまりキレイに入ったゴールではなかったので、今回はしっかりネットに突き刺せたゴールでうれしかったです。 --前所属の岡山から戻ってきて、プレータイムも増やしながら2試合連続で得点した。J1でやれる自信もついてきたのでは?しっかり最初から自分の良さも出せましたし、今日は結果もついてきたので、そういうところは成長できていると感じています。試合勘もついて、フィジカルも意識的にトレーニングしてきました。 --世界に挑んだ経験も生きているのでは?U-20W杯の経験もそうですね。世界で戦っていくにはフィジカルが大事だと思いますし、そこは帰ってきてからトレーニングが増えました。パリ五輪も世代なので意識はしますが、考え過ぎてもプレーに支障が出ると思うので、「運よく入れたらいいな」くらいの気持ちです。
ガンバ大阪
監督
試合全体として、均衡した展開だったのではないかと思っています。浦和レッズさんは素晴らしいチームだなとあらためて実感しましたし、脅威のあるチームだと思いました。ガンバとしては、そうしたチームに対して前半はしっかりと良いディフェンスを見せることができたと思っています。 後半の開始から、かなり相手が押し込んでくる形になるのではないかということも予測できていて、その立ち上がりもああいった良い守備で我慢できました。そこから試合を少しずつ均衡まで持ち込むことができた中で、確かにポゼッションは全体的に低く、自分が好まない展開になってしまいました。ただ、相手を考えるとこういった展開は起こり得る普通のことだと思っています。 最終的に、この難しいスタジアムで勝てたことは非常に大きいと思いますし、ここ数年、特に去年、自分たちが感じた悔しい思いを払しょくできたのではないかと思っています。 --72分の交代で、ウェルトン選手を右に回してから彼の良さが出たのではないかと思うが、どういう考えでポジションを変えたのか?チェンジサイドの狙いで言えば、唐山(翔自)が相手の渡邊(凌磨)選手に対して仕掛けて入れ替わることが何度かあり、相手の左サイドを突いていけるのでは思ったところと、(マリウス)ホイブラーテン選手の疲れが少しずつ見えているところがありました。(アレクサンダー)ショルツ選手のほうがしっかり守備で耐えている印象があったので、さらにパワーのある選手を右サイドに置いて推進力を出しながらやっていこうと思いました。 全体的にポゼッションができなかったところはありましたが、切り替えのところで狙っていけると思いました。相手のCBがしっかりしていて、ボールをつなぎながらの理想の形で崩せなかったので、切り替えの部分で狙っていこうと考えました。 --横浜FM戦はG大阪のほうが内容は良かったが負けてしまった。今日はどちらかというと相手のほうが良かったが勝利した。監督として、こういう勝利を次にどう生かしていきたいか。こういう結果のあとなので、“たられば”の話のようになってはしまいますが、試合の中での瞬間瞬間が大事だと思っています。今日は耐えるべきところをしっかりと全員で耐えられたことが良かったと思います。伊藤 敦樹選手を含めた相手の中盤の運動量、止まらずに走れる能力が脅威な中、そこでしっかり耐えられたことが、おっしゃった試合との比較になってくると思います。
浦和レッズ
MF 3
伊藤 敦樹
まず、結果がすべてなので。あそこで(ヘディングを)決められなかったのもそうですし、失点に絡んでしまったのもそうです。そこで評価されるのがサッカーだと思いますし、非常に悔しいです。印象的にも良くないと思いますが、それがまず反省としてある中で、個人的にもフィーリングが良かったですし、チームとしてもバランスよく支配もできたと思います。だからこそ勝ちたかったので、感情的には少し難しいです。 --失点前にボールを奪取されたシーンについて。もうちょっとやれることがあったのかなと思います。少し判断を迷ってしまって、前に運ぶ選択をしたのですが、タッチが大きくなってしまい、入れ替わってカウンターになりました。そこから失点につながって、今日の試合を崩してしまったのは事実なので。前半などは個人としてもチームとしても、これまでの試合と比べればうまくいっていたぶん、もったいなかったです。
MF 11
サミュエル グスタフソン
--ビルドアップで相手の1列目をうまく突破していたが、そこからのシュートチャンスはそれほど多くなかった。崩しの部分を向上させるためには何が必要か。いろいろなメソッドをゴールのために構築しなければいけませんが、そのための選手はそろっていると思います。クロスを上げることができ、1対1でも強い素晴らしいウイングがいますし、点を取れるストライカーもいます。今日はトモ(大久保 智明)が裏に抜けていましたし、おっしゃるようにビルドアップはうまくいっていたのでそこはポジティブですが、もっと相手にとって危険にならなければいけませんし、ホームで得点ゼロに終わっては誰もハッピーになれません。 --ペア マティアス ヘグモ監督は「ファイナルサードでもっとシャープにプレーできたほうが良い」と言っていて、どう受け取るかが難しかった。自身はどう解釈するか。もしかすると、もっと強いシュートを打てということかもしれませんが、先ほども言ったようにわれわれにはいろいろなメソッドがあります。ファイナルサードでのフェーズで、自分たちが想像しているベストな姿ではいまのところありません。大原(練習場)に戻っていま一度、コンビネーションや良いところを見つけて、メソッドをしっかり構築することが大事だと思います。