待ちに待った瞬間。京都が『3』以上の価値をゲット
京都サンガF.C.
監督
後半は雨が降る中の試合でしたが、雨の冷たさよりも試合の熱気が勝る試合だったと思います。前半は理想的な形で2点をリードして試合を折り返しましたが、同じように2点差で折り返した(J1第5節・)東京V戦では後半に追いつかれました。少しそれが頭をよぎりましたが、交代選手も含めてソリッドな戦いを見せることができました。 今年はホームスタジアムでなかなか勝てない中、あれだけの人が雨にもかかわらずスタジアムへ来てくれた。その思いに応えた選手たちは勇敢だったと思います。札幌さんとは順位が近くて注目された試合になりましたが、僕の中では一戦一戦、相手に向かって自分たちのやれることに全力を尽くして勝つのがサンガスタイルだと思います。戦術的な狙いなどはありますが、気持ちが相手より少し勝った勝点3だったと思います。 世の中は一歩ずつ、1ミリずつ、サッカーの世界も進化しています。昨日からユーロ(欧州選手権)が始まりましたが、今回の大会は本当にレベルの高い戦いが僕の中では期待されています。ドイツ代表が素晴らしい試合でスコットランド代表を下したところにも、今日の戦術のヒントが1つありました。自分の脳を刺激するような時間がヨーロッパに流れているのも、自分たちが向上できる材料だと思います。そういうことも含めて、オフ明けから(次節・)鳥栖戦へ向かって良いトレーニングを続けて、アウェイですが勝点3を持ち帰れるようにしたいです。 --ようやくホーム初勝利を挙げたが、その瞬間はどんな気持ちだったか?これだけホームで勝てなかったのは、おそらく監督人生で初めてです。どちらかというとホームの成績が良くてアウェイが悪かったんですが、自分にとってもチームにとっても乗り越えられる1つの試練だと思っていました。起きた現象をしっかり捉えて、ハッキリと選手に提示できなかった後悔もあります。ただ、ホームで勝てなかったからこそ、あらためて分かったサッカーの厳しさや面白さもありますし、それは選手にも伝わったと思います。今日の試合はホームが勝たせてくれたのは間違いないし、これからのホームゲームがさらにパワーアップできるなという実感もあります。 --先制点が非常に良い流れから決まったが。スルーパスを出した平戸(太貴)、クロスを上げたシン(福田 心之助)、得点を決めた(松田)天馬、みんなの特長が出たゴールでした。点が入るときはあんな簡単に入るのかと少しビックリしましたが、本当に良い得点でした。
北海道コンサドーレ札幌
監督
今日のゲームは両チームにとって重要なゲームでした。われわれは前半、少し怖がってしまったような入り方でした。その中でクロスからの失点、2失点目はビルドアップのところでボールを奪われての失点。非常に痛い失点をしてしまった中で、その後は選手が落ち着きを取り戻して試合を進めて、チャンスを作りましたが、得点は奪えずに前半が終わりました。 後半は非常に良い入り方をしてくれて、その立ち上がりに押し込む形から良いチャンスが何度かありました。特に近藤 友喜のシュートは、(ク)ソンユンに止められましたがゴールになってもおかしくないチャンスでした。あの時間帯は非常に自分たちの狙いとする攻撃が出せた中で、1-2や2-2にできれば試合展開は変わっていたと思います。ただ、われわれがそこを決め切れない中で試合が進んでいき、相手が2点リードを保ちながら試合が進んでいったゲームでした。 われわれにとって、非常に痛い敗戦です。さらに厳しい状況になりましたが、まだ試合はたくさん残されています。自分たちが挽回できるチャンスが残されている中で、いくつかのテーマは修正していかなければなりません。いまは特に攻撃的な選手で質の高い選手がケガで離脱していますが、そういう選手が戻ってくれば自分たちの得点やチャンスが上がっていくと思いますし、ポイントも積み重ねる状況ができるのではないかと思っています。 今日の敗戦で選手は非常に悔しい思いをしていますが、選手たちが見せたあきらめない姿勢というのは、今後の自分たちにとって非常に大事だと思っています。
北海道コンサドーレ札幌
前半の2失点は、チームの試合への入り方としては本当に良くありませんでした。 --後半立ち上がりのチャンスで得点が決まっていれば、また違ったが。もちろんそれはあります。ただ、前半から相手の圧力でパスをつなげるところでも大きく蹴ってしまったりして、相手のペースになってしまいました。一人ひとりが相手のプレッシャーの中で、少しパスを受けることが遅かったというか、ポジションを取るのが遅かった。もっとみんながしっかりとパスを受けられたら、前半からマイボールの時間を長くして、相手を押し込めたと思います。それができなかったことが1つ。それと、後半は比較的良い時間帯が続いた中で得点が取れなかったこと。それがすべてです。 --後半から自身はポジションを1つ下げて組み立てに関わるようになり、チームとしての攻撃の循環も良くなったのでは?前半は前にいましたが、一人ひとりの位置取りが遅かったり、出して動いてというのがなくて、相手のプレッシャーにそのままハマっていました。後半はなんとか、自分が動いて少しでもフリーの選手を作ることや、自分たちの形に持ち込むことを意識しました。 --相手が前から圧力を掛けてくることは想定していたと思うが。前半の立ち上がりはロングボールを蹴って、セカンドボールを狙っていました。そこから相手があまり前からプレッシャーに来ていないときもロングボールを選択してしまいました。そこのプレーの選択、そういうところが良くなかったです。もちろんロングボールが通ればチャンスになるので狙うことはいいんだけど、もう少し足元でボールを走らせることもしないといけなかった。そういうところが自分たちのサッカーの良さだと思うし、落ち着けなかったことが前半はありました。一人ひとりが人任せじゃなくて、自分のプレーでチームを良くするんだというものを、みんながプレーで出していかないといけません。
京都サンガF.C.
FW 23
豊川 雄太
先週からこの試合に懸けてきたので、勝てて良かったです。 --自身のゴールは前線からプレスを掛けてボールを奪う、京都らしいものだったが。そうですね。僕と(原)大智と(松田)天馬で前からプレスを掛けていく。僕はただゴールを決めただけです。その前のプレスを掛けたチーム全体、そして大智や天馬に「ありがとう」と言いたいです。 --連敗中は前半の良い時間帯でチャンスを作りながら、得点を決められなかった。今日はそこで2点を取れた。あそこで点を取れれば、こちらの流れになります。久しぶりにサンガらしい試合というか、去年に何度かあった勝ち方でしたね。ただ、勝ったからといってすべてを良しとしてしまうと、また負けを繰り返しかねない。勝ったけれど、もう一度引き締めて、チームとして競争していきたい。今日試合に出た人が、次も出るとは限らない。僕も含めてね。練習場でバチバチやる必要があると思います。
GK 94
ク ソンユン
気持ちいいですね。やっとホームで初勝利できましたし、雨の中、たくさんのサポーターの熱い応援のおかげで勝利できたと思っています。(試合後の気持ちは)京都に移籍する前に長く在籍したチームが相手で、お互いに苦しい状況です。うれしい気持ちもあり、同時に悲しい感情もありましたね。 --今日でJリーグ通算200試合出場を達成しました。正直、200試合出場はあまり気にしていないです。やっぱりチームのホーム初勝利がなかったので、そこに集中して本当に絶対に勝ちたいという気持ちしかなかったです。(無失点は)運が良かったこともあるし、みんなが体を張って守ってくれました。シュートを打たれても、みんなが前でカットしてくれた。粘り強さがクリーンシートにつながったんじゃないかと思います。 --順位の近いチーム同士の直接対決、ビッグマッチだったが?今日は本当に勝たなきゃいけない試合でしたし、流れ的にも(3日前に2回戦で大宮と対戦した)天皇杯からスタートして、今日の勝利で良い流れが作れたと思います。次の鳥栖戦も下位チーム同士の競争です。良い流れに乗れたので、続けて勝っていきたいと思います。
MF 7
川﨑 颯太
コンディション的にはキツかったけれど、自分1人で頑張って相手を追うのではなく、チーム全体で追うことができたので、キツくて走れないようなものではありませんでした。後半に体力的にキツくなったときに1人で頑張り過ぎちゃって、1人で追いかけて簡単にプレスを外されることがなかったです。今日は全員が良い距離感でボールを奪いにいって、もしプレスを外されたとしても全員で戻って、ボールを奪ったら全員で押し上げる。味方との距離が良かったからこそ、1人で無駄に走ることは少なかったです。いまはプレスに行くとき、いまは引いて耐えるとき、という意思疎通が今まで以上にとれていました。今日は後ろからの声が本当に出ていたし、前の選手も最後まで頑張って追いかけてくれました。チームメートの声を聴きながら、良い関係を築けていたと思います。 --待望のホーム初勝利を挙げて、サポーターからも一際大きな声援がチームへ送られていたが。ウォーミングアップのときも驚いたんですが、やっぱり京都のサポーターの声があり、このスタジアムはその声が響くので、一人ひとりの声が聞こえてきました。「ありがたいんだな」とあらためて感じましたし、その声をやっと勝利に変えることができたのはうれしいです。もっともっと皆さんと喜びたいなと思いました。 --2点リードで迎えた後半の立ち上がりは相手に押された。同じ展開で2点差を追いつかれたJ1第5節・東京V戦の教訓はあった?後半はサイドを起点にされて仕掛けられましたが、最後のところ、守備で体を張れていましたし、競り合ったあとのカバーリングも声をかけ合ってやれました。今日は守備の曖昧さがなかったし、この集中力ならそう簡単にはやられないなという感触はありました。そしてボールを奪ったあと、(原)大智くんが起点になってくれたりと、ボールを奪ってもすぐに失ってしまうことが今日は少なかったと思います。そこは良かったです。