
鹿島が3得点でリベンジ達成。首位との勝点差も『3』に縮める
サガン鳥栖
--相手が高い位置からボールを奪いにこない中で、ビルドアップする際のポジショニングに勇気が足りなかった印象です。あの位置で持っても相手は食いついてこないので、はがしてスピードアップするというのは難しかったと思います。相手が自分たちのことをリスペクトして、ある程度ボールを持たせるというプランでやってきたのかなと思います。僕たちも自分がCBの間に入れるときは入ってボールを動かしていくという練習もしていたので、試合が始まったときには想定どおりだなというところで、あとはどういうアクションをとっていくかというところだったのですが、おっしゃったように勇気がなかったかなと思います。どこで優位性をもって、どこで動かしていくのかというのももちろん大切なのですが、それ以前にちょっとプレッシャーが来たらすぐに後ろに下げてしまうとか、パスを出そうとしたときに相手がそこを消しにこようとする動きを見せただけでパスを出すことを止めてしまうとか。ちょっと気持ちが後ろ向きだったかなと思います。 自分たちがゴールを目指していく上で後ろ向きになってしまうと動かせるところも動かせなくなってしまうし、奪いにいけるはずのシーンでも奪いにいけなくなってしまう。相手にとってラクな状況だったのではないかなと思うし、今日の試合はとにかく勇気がなかったですね。どっちに転ぶにしろ、僕たちは転ぶなら前に行った結果で転ばないと得るものがないし、それができないと今季、うまく結果が出せていない中で、結果を出して周りを見返していく、自分たちが成長している姿を見せるためには前に行った結果がどうだったのかという姿をまずはファン・サポーターに見せないといけない。こういう試合をしてしまうと「いつもどおり」、「今日も同じようなゲーム内容じゃん」って言われてしまう。それだと成長もないし、進歩もない。「何度、同じことを繰り返すんだ」というゲーム内容だったと僕は思っています。転ぶにしても前に転べるようにみんなで勇気を持って、自分たちがやらなければいけないことをもっと表現できるようにメンタルも整えていかないといけないし、選手個々が技術も高めていかないといけない。プレッシャーがあってもやれるようにしていかないと、自分たちのスタイルはメンタルも大事ですけど、スキルも求められるような戦術なので、そこに対してみんながもっとリクエストされたことに応えられるようになっていかないといつまで経ってもこういうゲームになってしまうのではないかなと思います。
MF 33
--加入後初出場、J1初出場が先発という形でした。試合前の心境はいかがでしたか?こういう舞台にまず立たせてもらえることへの感謝と、これまでの自分のキャリアを考えたときに感慨深い思いもありました。ただ、そこはもう勝負の世界なので、いまできることをやろうというふうに、それだけを自分の中で再確認して試合に臨みました。 --相手がさほど高い位置から奪いにこなかったので、保持のときにテンポが上げづらかったと思いますが、その中で意識していたことはありますか?あまり下がらずにライン間で受けて前にパスを供給したい、運びたいという思いはあったのですが、そこがちょっとスムーズにいかなかった。たまに受けに下がったりもしましたけど、ピッチの中で修正し切れなかったことが自分としては悔しいですし、そこで何度か前を向けたときに正直、「足を振れる」という思いもあったのですけど、流れもあって安全なほうを選んでしまったので、そこだけは思い切り打てば良かったなと思っています。 --保持のときにCBの位置が低いので、あれだと相手を食いつかせてそこをはがして前進するというのが難しかったと思います。ボランチとして手伝いに落ちるのか、そのままとどまるのかの判断は難しかったと思います。下がるのは簡単で、引き取るのも簡単だと思うのですけど、そうなるとやっぱり、(マルセロ)ヒアンやキヨくん(清武 弘嗣)や(中原)輝くんとの距離が遠くなってしまうと感じていたので、そこは我慢したかったです。ただ、(キム)テヒョンやヤマくん(山﨑 浩介)を声で自分が動かしてできたはずの部分があったなと思います。相手がそういうやり方ならこっちが変化しないといけないと感じていたので、そこはもっと自分が主導権を握ってやっていけるようにしたいなと思っています。 --失点の場面は悔しさを感じていると思います。強度や球際という部分が出たシーンだったと思いますが、どうでしょうか?ファウルもしたくなかったし、ガチャッとなって前にボールをこぼした上で自分も前に出ていきたいという思いがあったのですが、それが抜けてしまって、そこから失点につながってしまいました。責任は感じていますし、同じことを繰り返さないのが大事だと思うので、しっかり自分の糧にして次につなげたいなと思います。
鹿島アントラーズ
監督
皆さんの目にどう映ったのか分かりませんけれど、私にとっては全員がスキを見せずに真剣に、90分間戦えた試合だったと感じています。そういった意味では、もしかしたら今までのリーグ戦の中で一番の試合だったかもしれません。やるべきことをしっかりやり切ったと思います。まず、中断期間で何をすべきかチームで再確認してきました。それをしっかりピッチの上で見せられたと思います。 前期に3-2でマリノスに勝った試合(J1第17節)のあとに中断があったと思いますが、あそこから帰ってきたときの1戦目(第18節・新潟戦/1△1)で見せた姿はわれわれの姿ではなかったと思っています。戦闘モードに入り切れていなかったのが反省点でしたし、「前半の反省点も生かそう」、「同じことを繰り返さないようにしよう」というところもそうでした。あとは戦術的なところであったり、前の試合(前節・FC東京戦)で出た課題もしっかり共有できたと思います。こういうサッカーを90分間通してやり続けることが非常に重要だと思いますし、私が求めていることもそういうことです。皆さんもご存じの通り、鳥栖も非常に厄介なチームだと思います。少しでもプレーする時間とスペースを与えてしまえばゴールに迫る力を持っていますし、非常に危険な場面を作り出してくるチームだと思います。だからこそ、われわれはそうさせませんでした。まず、彼らの良さをしっかり消すことができたことも非常に良かったと思います。試合開始から90分間、攻守においてチームで連動して、つながりながらプレーできた90分間だったのではないかと思います。 (柴崎)岳も彼のキャリアの中で今日ほどボールを奪った試合はなかったかもしれませんし、重要な場面でボールを奪ってくれました。(安西)幸輝についての話は、皆さんにもこういう場で何回もしていると思います。彼は非常に力を持った選手だと言ってきましたし、こういう試合を毎試合できる力を持っているのが幸輝だと思っています。もちろん、ここで個人名を挙げた選手だけでなく、全員が自分の良さ、チームの良さをしっかりとピッチの中で見せてくれた試合だと思いますし、私が始動日から求めていたこと、やりたかったことをしっかり見せられた試合だと思います。また、われわれにとって悲しい出来事がありました。間中(峻)初代社長とは直接の面識はないのですが、もし社長がいらっしゃったら、われわれの勝利を一緒に喜んでくれたと思います。ファミリーの一員を失ったと思いますが、彼のためにわれわれも全力を出して、彼のために見せることができたと思っていますし、間中社長も喜んでくれたと思います。選手たちもあるべき姿をしっかりと見せてくれたと思います。 --3得点のうち2得点をSBの選手が決めました。どこからでも点が取れる鹿島らしさを見せたのではないでしょうか?両SBが1試合で点を決めることは決して頻繁にあることではありません。ただ、彼らの個の力で決めたわけではありません。いつも言っているとおり、チームが個を輝かせるということを選手がやってくれたからだと思います。ほかにも決めるチャンスがほかの選手にもありましたし、どこからでもチャンスを作れて、誰もがチャンスに関われる。それを目指しています。全員攻撃、全員守備ということを今まで徹底してきたので、それがこういう結果になって表れていることは良いことだと思います。さっきも言ったとおり、良いコンビネーションで相手を崩して、同じイメージを持って、強い強度を持って戦えたからこそだと思っています。
サガン鳥栖
監督
平日のナイターというところでファン・サポーターの方々に本当に遠くから来ていただき、感謝しています。結果は残念なものになりまして、本当に申し訳なく思っています。ただ、次がすぐに来ますので、切り替えてやっていく。無理やりにでも(切り替えて)やらなければいけないなと思います。 --3点差はつきましたが、中身の部分では中断期間に取り組んできたものはどれくらい出せたのでしょうか?出せた部分もありますが、出せなかった部分もあります。これが正直な感想です。やはり、選手がいろいろ替わっていく中でそこまでたどり着かなかった部分も正直言ってあります。ただ、現状でやらなければいけないことをやろうとしたのですが、出させてもらえなかったなというのも感想としてあります。 --新戦力やケガから復帰した選手がピッチに立ちましたが、評価をお願いします。試合に出たというところではポジティブなものになると思います。使っていかなければならないですし、その中で競争もあるのですが、われわれに選手の入れ替えが起きているというところではトレーニングでどうこうというよりも試合をしながらといいますか、そういうふうにフィットしてもらわなければいけないなと思っています。 --夏場の試合でお互いに高い位置からプレスに行くという展開にはならなかったですが、鳥栖が保持した際に相手の守備のスイッチ役との距離についてはどう感じていたのでしょうか。あの距離感では相手に食いついてもらえず、はがして前進するのは難しかったと思います。そうですね、少し、前半からそこは停滞しましたね。テンポやもっと勇気のあるポジショニングを取ることによって相手が(奪いに)来てくれる。そういう誘導の仕方もあるのですが、なかなか出発地点のところで、あまりプレッシャーも感じていなかったと思うのですが、その前の圧というもの。そこに(パスを)入れたら違和感のようなものを感じていたと思いますので、そこは修正しなければいけないと思います。
鹿島アントラーズ
DF 32
濃野 公人
--自身が先制点を決めました。あまり覚えていないですけど、ルーズボールになったときに(柴崎)岳くんが勝てる感じがあったので、岳くんがルーズボールのときに後ろをカバーリングするのではなくて、絶対前にこぼしてくれると信じて前で待っていました。ああやって球際で勝って、僕のところにボールをこぼしてくれたというのが一番大きかったかなと思います。あとはもう自分の思い切りの良さが出たかなと思います。 --迷いなく打ちましたか?(鈴木)優磨くんが動き出しているのも見えたのですけど、あの状況でクロスを上げるよりもシュートを打ったほうが可能性があるなと感じましたし、自分としても1本目だったので、思い切り振り抜こうと思って、その気持ちが出せて良かったです。 --自身のゴールで1点リードするのは前回対戦と同じ展開でした。前半に1点返されてズルズルいっちゃうというのが中断前は多かったと思いますし、そういう展開にならず、「前半しっかり(失点)ゼロで終わるぞ」という声はピッチの中で間違いなく出ていました。そういう共通認識がピッチの中であったので、攻め急ぐこともなく、組織として、チームとして、前半をゼロで乗り切ることができたと思います。 --相手のサイド攻撃への対応はいかがでしたか?相手のサイドハーフはけっこうパンチの強い人がいたので、1対1だけじゃなくて周りの人と連係して守るというのは言われていましたし、この1週間で守備のスライドのところというのは、監督からも口酸っぱく言われていたことだったので、そのスライドのところはしっかりこまめにやりました。数的優位を作るというのは練習してきたので、それが試合に出て良かったかなと思います。 --中3日で次節・磐田戦となります。しっかりチームで良い準備をして勝点3を取れるようにやっていきたいと思います。
MF 6
三竿 健斗
タフなゲームだと思ってみんなもやっていたと思います。その中で強度を落とさず前半に先制して、そのまま追加点も取れて勝ったので、理想の展開だったと思います。 --攻守の切り替えやセカンドボールの回収で上回れたことについてはどう考えていますか?そこはみんな意識できていましたし、相手のやり方をいち早くピッチの中で感じて、みんなで「相手がこうしているから、ここはそこまで行かなくていい」とか、「ここは行ったほうがいい」とか、けっこう話せていたので、守備もそんなにズラされることもなかった。中で判断ができて、解決もできて良かったと思います。 --清武 弘嗣選手の動きもうまく制限できました。メンバー表を見たときに、そこを起点にしてチャンスを作ろうとしているのかなとイメージして入って、こっちが左に寄って右に展開されたときに、僕の背中からスッと右のスペースを使いたがっていることを感じていました。CBの縦パスだったり、横山(歩夢)選手を使って中のパスを狙うことは意識していたので、そんなに決定的な仕事はさせず、狙いどおりの守備ができたと思います。