相次ぐ負傷も、崩れなかった町田。3試合ぶりの勝利をゲット
アビスパ福岡
監督
前半は戦えていたと思いますが、後半の立ち上がり、ここのところ、時間帯として注意しなければいけない失点と言いますか、危険なところを作られてというのを繰り返してしまったなと思います。彼ら(町田)の強みであるところをモロに出させてしまったなと。逆に自分たちがゴールに迫る形というのがもう少し数が多くないと、決定的な場面を作っていかないとなかなか点を取るのは難しいなと思います。 選手たちはこのスタジアムの雰囲気の中、ファン・サポーターの応援の中、必死に食らいついてくれて、シンプルではありますが、前にボールを入れていくような形を最後もとりましたし、ゴールに迫ろうという意欲を感じたし、「1点は取るんだ」という気持ちも見せてくれたので、その気持ちの部分をまた次につなげていきたいなと思います。結果は0-3で、まったくもって歯が立たなかったと言わざるを得ないので、気持ちの部分を次につなげていきたいなと思います。 --後半の頭の危険な時間帯の失点。その直後にも失点。そこを我慢できていればというところだったと思いますが、それが続いてしまっている要因についてはどう考えていますか?映像で確認しないとハッキリとは言えないですが、あの時間帯で、しかも、あの失点のあとに立て続けに失点というのは、あそこにボールがあるからですね。あそこに相手がいるから。つまり、ペナルティーエリアに簡単に(相手に)入られているんですね。ロングスローも、ロングスローができる場所にボールを出してしまっているからなので、そのもとのところ、そこに相手ボールがないようにしなければいけないと思っています。そこは映像を見て選手と振り返って、少しでも改善したいなと思いますが、それもなかなか難しいんですが、そこに原因があると思います。もちろん、失点した、目の前の事象というのは抜きに語れませんが、私は(要因は)その前のところだと思っています。 --ドウグラス グローリ選手がJ1第22節・京都戦以来8試合ぶりに復帰しましたが、パフォーマンスについては?非常に良かったですね。前半、彼が、彼だからこそ止めたという場面がいくつもあったので、期待どおりの活躍をしてくれました。セットプレーでも点が取れるような選手なので、チャンスがもっとあれば、彼はそういう貢献もしてくれたと思いますが、復帰初戦にしては相当よくプレーできていたんじゃないかなと思います。 --ウェリントン選手のコンディションが良さそうに見えましたが、彼の評価と、周りとの距離感や連動性についてはどう感じていましたか?まず、コンディションのところは彼自身が高い意識で取り組んでいること。また、コンディショニングコーチの樋口(創太郎)がうまくコミュニケーションをとりながら、日本人選手も外国籍選手もコンディションは良いと思いますが、特にウェリントンは良いですね。 周りとのコミュニケーションについてはもともとというか、普通に日本語もしゃべっているので、日本人選手とも(コミュニケーションを)とっているし、ベンチともとっている。その中で自分が試合に出ているときに、自分が生きる、自分を使ってもらって周りを生かしたいという気持ちを持っている選手なので、そういうことを話しながら、「こういうふうにしたらこうなるからサポートに来て」といったことを話しながらプレーしていますし、良いプレーも多かったと思うので、継続して彼の良さを引き出していきたいなと思います。 守備も頑張ってくれているので、体力的には大変なポジションですが、やはり点数を彼に取らせるような、アシストといったプレーを作り上げたいし、それで彼がチームに貢献してくれたらなと思います。 --ドウグラス グローリ選手が途中交代だったのは、ケガ明けだったということでよろしいでしょうか?そういう考えです。全部を言いたくはないのですが、ケガ明けで90分プレーするというのは非常に難しいです。なので、予想も含めて、80分頃にちょっと落ちるんじゃないかなということも含めて、あの時間帯で自分たちがもっと前に厚みを持ちたい。2トップにしたいということで[4-4-2]にしましたが、CBを1人削ったほうが前に厚みが出るので、そういう狙いもあってグローリを交代させました。
FC町田ゼルビア
--公式戦の連続先発出場は、気持ちも入っていたのでは?ひさびさのリーグ戦でのスタメン出場でしたし、地元での試合でもあったので、気持ちは入っていました。親も観に来ていた中で勝てて良かったです。 --ご自身のロングスローが結果的に先制点につながりました。なかなか攻める形を作れていなかった時間帯だったのですが、何もないようなところからゴールシーンを生み出すことができて良かったです。(オ)セフンとヘンリー(望月 ヘンリー海輝)はいたので、2人をターゲットにすることと、はじかれたあとにファーで折り返す(中島)裕希さんのアシストの形も狙っている中で、ゴールという形につながって良かったです。
FC町田ゼルビア
監督
中断期間を挟み、リーグ戦は残り9試合となった中で、もう一度リスタートしようと、チームを再構築して臨みました。また、(前節終了時点で首位に立っていた)広島さんは7連勝中でしたが、それでもわれわれは奮起しようと、チーム一丸となってこの福岡の地に乗り込んできました。 立ち上がりからケガが相次ぎ、両CBが負傷交代するという少し悲劇的な状況にもなりましたが、代わって入ったイヴォ(ドレシェヴィッチ)やヘンリー(望月 ヘンリー海輝)がしっかりと落ち着いて福岡さんの高さにも対応し、背後への対応も冷静にやってくれたなと感じています。チームとしては一人ひとりがしっかりとハイプレスを狙っている中で90分間強度を保ち、走り切ることができたのは大きかったです。前半の終盤は二度ほど決定的なチャンスがありましたが、決められず、後半に練習していた形からしっかりとゴールを奪えたことも大きかったです。その後は押し込んだ中で2点、3点といけたことも試合を決定づけました。チームが負傷した2人の無念を晴らそうと本当に頑張ってくれましたし、彼らのためにも最後まで走り切ろうということをしっかりとハーフタイムに伝えていた中で、選手たちは実践してくれたと思います。 今後われわれは先のことを考えるよりも、目の前にある一戦をしっかりと勝ち切るということを考えています。われわれがキャンプから取り組んできたコンセプトを実践し、クリーンシートや1-0でもいいから勝ち切るということを信じて、ブレずにやり切ることが一番だと思っています。今回はしっかりと選手たちがやるべきことを果たしてくれたと思っています。またオフを入れて、もう一度モチベーションを作り直し、次のホーム・札幌戦に向けて良い準備をしていきたいです。 --2得点に絡んだ形の藤本 一輝選手は、なかなか戦術にハマらない時期もありましたが、彼の取り組みや今日のプレーについてはどう評価していますか。相馬(勇紀)を起用するか、藤本を起用するかでいろいろと考えた結果のスタメン起用でしたが、ルヴァンカップ準々決勝・新潟戦の第2戦を見ても、90分間走れるだけの体力もありますし、数多くのチャンスを演出できていました。もともと彼が持っているスピードやポテンシャルが発揮されたゲームでもありました。彼がすごく評価を上げてきたというのがスタメンで起用した理由の1つです。それから彼は福岡出身ですから、知り合いもたくさん来ていたでしょうし、この試合に懸ける思いもあったでしょう。その中での活躍は彼にとってもうれしい出来事だったのではないでしょうか。今日の試合は気持ちの入り方も今までとは少し違ったんじゃないかなと思います。 --中島 裕希選手を先発起用しましたが、その意図は?過去は“福岡キラー”と言われた男だと聞いていますが、ルヴァンカップの新潟戦を見ても、中島の調子はかなり前向きに上がっていました。40歳でありながら、あれだけ体力を使って前からチェイシングを掛け続け、体を張り続けることができる選手です。また、あの身長であっても、ヘディングで勝つこともありますから、そういう意味ではわれわれにいま足りなかったものを注入し、彼の実績を結果という形で証明してくれたと思います。中島 裕希から本当に“勇気”をもらった選手も多くいたと思います。この苦しい時期を彼が本当に支えてくれたなという感覚もあります。監督の立場として感謝していますし、リーグ戦残り9試合の段階で彼の存在がゼルビアに良い息を吹きかけてくれたなと思っています。
アビスパ福岡
FW 7
金森 健志
--11試合ぶりの先発。どういう気持ちで試合に入りましたか?チームが勝てていない状況もありますし、自分を含めて雰囲気を変えていかなくてはいけないというところと、絶対に勝ちたいという気持ちを、僕のような選手が前面に出していかなくてはいけない、そういう気持ちで試合に入りました。 --前半はウェリントン選手へのロングボール中心の攻撃の中で、ご自身はそこにどう絡めるかが大事なポイントになったと思います。ウェリ(ウェリントン)と試合前から話はできていて、そこのコンビネーションは良かったと思います。前半で相手に負傷者が連続して出るアクシデントの中、難しい雰囲気の中で試合は進みましたが、それでもファン・サポーターの方々が作り出してくれる雰囲気は一体感のあるものになっていたので、選手たちもプレーしやすかったし、やっていて「勝てるな」というムードでした。しかし、後半の(開始)早々に連続して失点してというのは、町田の強みでもありそれは分かっていたことなので、すごく悔しい失点になりました。認めたくはありませんが、悔しいです。 --9戦未勝利となりました。自分が久しぶりに先発した試合だったので勝ちたかったのですが、負けてしまい、責任を感じていますし、本当に申し訳ない気持ちです。ただ、ファン・サポーターから試合後に「アビスパに人生を懸けて戦っている」という声とともにブーイングを浴びましたが、僕たちはその気持ちに応えないといけない。ここでチームがバラバラになってはいけないと思います。シゲさん(長谷部 茂利監督)の記事が出ましたが、残り8試合、またチームが1つにならないといけないと思うので、次からの試合で僕自身示していきたいなと思います。
DF 5
宮 大樹
--前半はうまく戦えていたと思いますが。そうですね、でもこれがサッカーなんだと思います。やっているみんなは“してやられた”という感じはないと思いますが、それが優勝争いをしている町田さんのしたたかさだと思いますし、相手の強みだと思います。 --前半はウェリントン選手を狙ったロングボールで、という狙いがハッキリしているぶん、セカンドボールも拾えて押し込むことができました。はい。ただ、攻撃のところはシュート本数をまだ見ていませんが、おそらく枠内シュートは多くなかったんじゃないかと思います。それに伴うチャンスクリエイト、例えばクロスの数も今日は少なかったんじゃないかと思います。そういう部分では相手のほうがアグレッシブに戦えていたんじゃないでしょうか。 --中断期間にクロスの練習に時間を割いていましたね。今日はクロスを入れたとしても中に入る選手の数が少なかった。ウェリントン1人になってしまうシーンも何回かあったので、みんな意識はしていたとは思いますが、そこの狙いはうまく出せなかったのかなと思います。 --複数失点が続いています。守備を立て直すには?今日は立て続けに失点してしまいました。0-1でいけていたら違った展開になっていたと思うので、そういう意味で、失点してもみんなバラバラにならずに、歯を食いしばって、踏ん張って、そのまま1点差でいけるかどうかもすごく大事になると思います。だからもう一度、ゴール前だけの粘り強さだけではなくて、ゲーム全体を統括するための粘り強さが大事なのかなと思いました。