思いを持って挑んだ最終節。お互いに譲らず、スコアレスドローに
浦和レッズ
監督
まず、本日の大きなイベントとなった(興梠)慎三とウガ(宇賀神 友弥)の引退、クラブを去るブライアン(リンセン)の出場がありました。彼らの本日のパフォーマンスに感謝したいと思います。特に慎三は、私の監督としてのキャリアの中でも最高のキャラクターで最もプロフェッショナルな選手でした。そして、この話題でスタートしたのを申し訳なく思いますが、慎三さんのこれまでの浦和への貢献、昨年一緒に仕事をしたこと、難しい3カ月で一緒に戦ったことに感謝しています。 本日の試合については、ゲームコントロールはかなりできていたと思います。ただ、ビルドアップでもう少し素早く良いプレーができていればと思いますし、ファイナルサードに入ってからの判断が遅れたり、もう少し勇敢にやってくれていればというところもありました。前半の慎三のチャンスのように、テンポよくプレーできた場面もありました。そういった時間帯では、ボールを失ったときも良いリアクションを見せることができていました。 後半に入ってからは、よりスペースが生まれてチャンスが増えると思っていましたが、そうなりませんでした。あまりチャンスが生まれなかった中で、慎三から(原口)元気への(パスの)場面ではチャンスが生まれました。元気と(前田)直輝がもう少し落ち着いてプレーしていれば、より良い場面になったのかなと思います。 この大事な日に、満員のサポーターの前で勝利を収めて送り出したいと思っていましたので、残念な結果でした。 --就任してから、後半からの再開試合となったJ1第28節・川崎F戦を除いて10試合で指揮を執りましたが、そのうちの6試合で得点がありませんでした。失点は少ないが、得点も少ないというのは昨季と似た感じでしたが、改善のために取り組みたいことを教えてください。答えは簡単です。よりしっかりとトレーニングを積んでいくことです。本日の試合は、おっしゃるように現在のわれわれを象徴するようなものになりました。来日してから3カ月は、クレイジーと言えるような日々でした。例えば、(第36節・)広島戦など大きなプレッシャーが掛かる中で良いプレーを見せた試合もありましたが、良い方向に進んでいると感じたところで、非常に貧相な試合をすることもありました。あらゆる側面で安定性がないということが、私にとってのチャレンジでした。 編成のところでいうと、来季のメンバーが定まってくればしっかりと準備ができると思いますが、来季やろうとしているサッカーを考えると、それに合った特徴の選手を獲得しなければいけません。来季の浦和に最適な選手をそろえてパフォーマンスを上げていきたいと思います。そして現在のパフォーマンスは、得点が少ないからだけではないと思います。安定に欠けている部分や一貫性のないところがありますので、そこを改善しないといけません。 --再来日から約3カ月間の指揮でしたが、1年を通して戦っていれば違った結果もあったと思います。次のシーズンはどのようなスタイルで戦っていきたいでしょうか?Jリーグのトップ3に入っていける、Jリーグで戦えるチームにしたいと思っています。どういったチームがJリーグで成功しているのかを見て、要素を取り入れることも必要だと思います。そして、私が作りたいチームは、ゲームコントロールができるチームです。現在よりも効果的なビルドアップをしながらプレーできるチームです。来季に必要なことを考えたときに、この3カ月で改善できているところもあります。例えば、ボールを失った際の切り替えのリアクションです。攻撃時のリスクマネジメントも良くなっていますし、ローディフェンスの連係も改善できていると思います。そして、バランスよく90分間ゲームをコントロールすることが重要だと思います。
アルビレックス新潟
アルビレックス新潟
--試合終了後、涙も見られましたが。 ルヴァンカップ決勝(・名古屋戦)よりも良い意味でというか、悪い意味でプレッシャーのあるゲームだったし、 自力で(残留を)決めたいなというのもあったので、ホッとしてちょっと。自然と。みんなの顔を見た瞬間に。本当に苦しいシーズンだったと思います、どちらかと言えば。ルヴァンカップはもちろん楽しい大会になりましたけど、結果勝てなかったし。リーグではずっと中位から下位をさまよう苦しいシーズンだったので、1年間一緒に戦ってきた仲間の顔を見ると、 J1に残れて良かったなと思います。 --堅守速攻がトレンドになっているリーグですが、来季、新潟のスタイルをブラッシュアップする中で必要なことは何でしょうか? 今季で言えば、チームのつながりというよりも、個の部分にフォーカスしていた面が大きいかなと。 もう一度チームとして組織的に、本当に助け合って、良い距離感でお互いを生かし合うというベースがあった上での個だと思っているので、そこのバランスをちょっと取り戻したいなというのはあります。 ただ、監督もまだどうなるか分かっていないし、 もちろん選手もこれからどう動くか分からないし、固まってきてからだなと思います。ただ、 僕自身は来年も新潟でやるので、今年得たものをしっかりと言語化して、来年以降どうしなきゃいけないのかを伝えられる選手になりたいし、こうやって歴史を積み重ねていく中で、もっと明確にスタイルをより強いものにしたい。 基本的にはボールを持ちたいチームだし、(前監督の)アルベルトが植えつけてくれたものはなくしちゃいけないと思っているので、うまくそこのバランスを見つけながらやるしかないのかなと思います。 --「自分にしかできない仕事を果たしたい」と話して今日の試合に臨み、その仕事を果たせたのではないかなと思います。 やり切りました。今日は本当、いつ足がつってもいいなと思っていたし、(橋本)健人もいたので、出し切ろうと思っていました。もちろん90分持つのがベストですけど、最後のプレーで言えば、もちろん点を取りにあそこまで行っていたし、ゲーム前にしても後半の前にしても、興梠(慎三)選手が代わって緩みそうなタイミングでも、しっかりと自分の思い、締めどころみたいなところはみんなに伝えられたので。言わなくても分かっていたかもしれないですけど、あらためて言葉にするということはすごく重要で。みんなが「これでいいのかな、いいんだよな」と思っているところで、より背中を押してあげる仕事はできたのではないかなと思います。
監督
振り返りというよりも、しっかり勝点を積み上げて、自分たちがいるべき場所にいることができるようになったことを非常にうれしく思います。われわれの力に限らず、本当にずっとワンシーズン、本当に多くのサポートをしてくださった。今日も会場に足を運んでくださった皆さんの力もあってのことだと思って、非常にいまは安堵感があるという感じです。 --前半の入りから、それほど前へ奪いに行きませんでした。ミドルブロックを作るところを徹底されたと思うのですが、それは残留の条件を加味してか、それとも相手が浦和だったからなのでしょうか?前者です。 --指示して前へ出てきたというところになりますか? そうですね。その後の攻撃がなかなか最後までいけなかったところはあります。 --今日はスタメンで早川 史哉選手を起用しました。評価をお願いします。 もう本当に素晴らしい活躍をしてくれたと思います。早川に関しては少しケガをしていたので、実戦から遠ざかっているような状態でした。 日頃のトレーニングから非常に良い動きを見せてくれていましたし、 戦術的な理由でなかなか起用に至らなかったことは理解をしてくれていたと思うのですけども、 本当に悔しい時間が多かったのではないかなと。 ただ、そういう中でも本当に気持ちを切らさずに、しっかりとやってくれて。それをしっかりこういう大事なゲームで力を発揮していたということで、非常に素晴らしい活躍をしてくれたと思っています。
浦和レッズ
FW 30
興梠 慎三
--現役ラストマッチを終えた心境を教えてください。ファン・サポーターの皆さんは自分がゴールを決めることを期待していたと思うのですけど、期待に応えられなかったことがすごく残念に思います。今日はスタメンから出ましたけど、やっぱり自分の力じゃもう勝たせることはできないなと感じました。もう少しできるのかなと思っていましたが、いまは自分自身にすごくガッカリしています。 --ご自身にとって浦和レッズとは。間違いなく、自分自身を成長させてくれたクラブだと思いますし、まだまだ未来のあるチームだと思います。 --最後にスタジアムを1周した際の思いを教えてください。「このピッチに立つことはもうないんだな」という悲しい思いと、ピッチから周りを見渡すことができなくなるんだなと。これからはスタンドから、上からピッチを見る機会が多くなると思いますけど、僕たちは来年も浦和レッズに関わりますので、上から選手たちをサポートしていきたいと思います。 --時に悪い方向に出てしまうこともあるサポーターの熱量をどう感じてきましたか?また、その変化をどう感じますか?熱いサポーターなので、感情的になってしまうことも分かるのですが、スピーチでも言ったとおり、もうこれ以上浦和レッズを愛している人たちを失いたくはないです。僕はヒーローと例えたのですが、僕からするとサポーターはヒーローなんです。だからこそ、カッコいい言動、カッコいい行動でサポートしてほしいというのが本音で、今日はそれを伝えようと思っていました。 またそういう問題が起こりそうになったときは、僕のこの言葉を思い出してくれると信じています。昔に比べたら、いまのサポーターの皆さんはすごく優しくなったと思います。今年の成績だったら、バスも囲まれるくらい激しく、ね。すごく優しくなったなと。もっと激しいサポーターたちに戻ってほしいなと思っているのですけど、そういう騒動は起こさないように、もっと選手たちを熱くしてほしいなと思います。
MF 35
宇賀神 友弥
--現役ラストマッチでピッチに入った際の心境はいかがでしたか?思い返してみたのですが、もうちょっと感慨深い感じになるかなと思っていたのですが、 原口(元気)がメチャメチャ怒っていて(笑)。最後なのでもうちょっと何か言ってくれるのかなと思いきや、「最後までコイツ怒ってんな」と思いながら入りました。 --ご自身にとって浦和レッズとは。ありきたりですけど、人生です。浦和レッズは僕にとってなくてはならないものですし、今までは選手として、アカデミーから約20年プレーしてきました。これから先も僕と(興梠)慎三はこのクラブに残ると思うので、人生の続きだと思いますし、浦和レッズがいろんな人の人生になっていかなければいけないなと思います。 --最後にスタジアムを1周した際の思いを教えてください。試合前から薄々気づいていましたけど、やっぱり、興梠 慎三と同じタイミングで引退してはいけないなと(笑)。興梠 慎三は偉大だなとあらためて分かりました。 というのと、意外と3番と35番(のユニフォームのサポーターが)いっぱいいるねと。いろんな人に応援してもらっていたのだなと強く感じました。たくさんブーイングもされましたけど、たくさん素晴らしい思いもさせてもらったので、あらためて支えてもらっていたのだなという感情です。 --時に悪い方向に出てしまうこともあるサポーターの熱量をどう感じてきましたか?また、その変化をどう感じますか?あの声援は僕たちの力でしかないし、僕はどんなブーイングだろうがどんな文句だろうがすべて自分の力になっていましたし、それを逆に力に変えないといけないと思っていたので。慎三くんも言ったように、しっかりとルールを守った中で、より熱く激しく選手をサポートしてほしいなと思います。 それに対して、「何でブーイングだ」とか、「うるせえな」とか、「何で俺に文句を言うんだ」とかいろいろとあると思うのですけど、それにプレーで応える覚悟と責任を持てる選手を増やしていかないといけないと思っています。ルールを守って、これだけです。「ルールを守って、より熱く激しく」。カギカッコをつけておいてください。