アグレッシブな姿勢を貫いて。神戸が昨季に続いてのシャーレアップ
ヴィッセル神戸
監督
ホームで優勝を決められて、もう本当に最高のシーズンでした。 今日の試合内容もまず戦術うんぬんよりも前へ前へ、アグレッシブに、そしてボール(プレス)を相手に外されたら、しっかりみんなでダッシュして戻る。そういう気持ちが出た試合だったと思います。今日もメンバー選びから、戦術からどういう組み合わせでいくかというのを決めて。そのやってほしいことを本当に選手たちがやってくれたと思いますし、今日の勝利は価値ある勝利だと思います。 --今季は非常に苦しい時期も多かったと思いますが、最後にホームで最高の瞬間を迎えられました。サポーターの中に入って“神戸讃歌”を歌われたと思いますが、そのときはどんな思いがこみ上げたのでしょうか?まず今季に関しては新しい選手も加わって、チームにフィットするのに少し時間はかかったんですけど、自分の中では夏以降の9月からの連戦を乗り切っていけば優勝できるなというのは頭にあった。ACLEも天皇杯も今回のJリーグも、すべて自分の計画(どおり)というか、思いどおりに進んだなと思います。ただ、これはもう本当に選手たちの頑張りでもあるし、頑張りが大きいし、選手だけじゃなくスタッフの頑張りだと思うので、みんなに感謝したいと思います。 去年は最後にサポーターと一緒にシャーレを掲げたかったんですけど、それができなかったので。個人的には今季はサポーターと一緒にシャーレを掲げたいなと思ったので。ただ、あのタイミングで、“神戸讃歌”のタイミングであそこに行くというのはちょっと想定しなかったんですけど。でも、本当にヴィッセルに関わるみんなで獲ったタイトルだと思うので、サポーターの皆さんと喜びを分かち合えた、一緒にシャーレを掲げられたというのは本当にうれしいです。 --昨季のJ1初優勝との違いでは、今季は総力戦で戦ったと思います。貫いた部分と、より進化した部分、優勝につながった理由についてあらためて教えてください。過密日程がある中で今年は選手層が厚くなって、みんなで連戦を乗り切っていくというのが本当にうまくいったと思うし、本当にチーム全員が良い準備をしていたなと思います。 --首位に立ってから2試合連続で引き分け。前節・柏戦は最後の最後で勝点1をもぎ取ってというところで、今日の最後の90分。全員の懸ける思いが表れたと思うのですけれども、決めるべき選手が決めて、最後は1年間を支え続けた扇原 貴宏選手が加入後初ゴールという。この試合で快勝できた一番の要因は何でしょうか。前節、前々節(・東京V戦)と勝点1に終わったので、この試合はもう勝つことだけを考えて全員が臨んでくれたと思うし、その気持ちが前半から出て得点にもつながったと思います。また、扇原自身も神戸に来て初ゴールということで、この最後の大事な場面でよくやってくれましたし、2-0の状況から3点目が入ったというのは非常に大きかったし、普段から練習を一生懸命やっていた努力の賜物だなと思います。
湘南ベルマーレ
監督
湘南ベルマーレ
38試合をしてここまでの強度で、ここまでの圧がある相手は初めてだった。優勝するようなチームかなと思う。相手がシンプルということは分かっていましたし、球際とか切り替え、気持ちのところで負けないことをしっかり意識していた。よく戦えたなとは思いますけど、結果0-3なので……。言い訳なんですけど、若い選手たち、ベテランの選手がしっかり球際で戦えて、ボロ負けではなくしっかり戦えていたので、絶対にそれが次につながると信じています。 --湘南も前からしっかり戦うサッカーを見せていた。僕らは言ったら(残留が確定している中で)意味がない試合だったかもしれないけど、自分たちがしっかりやってきたことを出したかったし、出そうとしているのはチーム全員が素晴らしかった。相手が蹴ってくるから引いて守ることもあるんですけど、しっかり立ち向かって戦えたことは今後に、若い選手には必ずつながると信じている。勝って成功体験をさせてあげたかったんですけど、そこはちょっと残念です。 --マッチアップした大迫 勇也選手、武藤 嘉紀選手の印象について。素晴らしいクオリティーを持っていました。(自分たちは)今年3点差は初めてかな?くらいやられている試合はないです。クオリティーはありますけど、ほんのちょっとした差だとも思っています。来年は埋められると今日やりながら思っていましたし、それをチーム全体でどうやっていくか。いまキャプテンですが、キャプテンとして後ろの選手としてしっかり周りに伝えて、来年はあの場(優勝を決めるような位置)に立てられたらと思います。
よくやってくれたと思います。それに尽きます。なかなか難しい戦いでしたが、やっぱり神戸さんの圧、球際だったりインテンシティーには、まだまだだなと痛感させられる試合をしてしまいました。神戸の皆さんには「おめでとう」しかないですし、(湘南の)選手にも「よくやってくれた」。それしかないです。 --良い戦いをしていたが、敗因をどう捉えている?単純に失点のところですね。チャレンジとカバーのところの、そこを一番警戒しているのにクロスに対する距離感だったり、そういうところが足りなかったと思いますし、それを含めて自分の責任ですし、そういうところが失点には出やすいのかなと思う。攻撃のところでもっとチャレンジしたかったんですけど、相手の圧もあってなかなか出なかったのはありますが、本当によくやってくれたと思います。 --今季の手ごたえは自身が指揮を執った過去3シーズンとは異なるものがあるのでは?これくらいの相手といいますか、優勝する、これだけのインテンシティーのあるチームに対してどれだけ戦えるかは最終戦の大きなテーマでしたが、まだまだだなと痛感させられました。それは選手も同じで悔しさだったり、やっぱりこういう経験をしたいと思うので、積み重なっているものもあると思います。来年どうなるかは分からないですけども、チームとしては選手も成長していると思いますし、つながりの中でも良いゲームができることも多くなった。1年は今年で終わりなので、胸を張りたいのはそういうところ。選手にも伝えましたけど、「悔しさもあるので、継続してやっていこう」という話はしました。
ヴィッセル神戸
FW 10
大迫 勇也
--連覇を達成。昨季とは違う感情も?3-0だったので、自分たちの思うようにゲームを運べましたし、本当に勝つべくして勝ったのかなと思います。 --“やるべきことをやれば勝てる”という自信をしっかり出せましたか?湘南さんがそんなに引き過ぎず前に勇敢に出てきてくれたのも僕らとしたら戦いやすかったですし、そこは良かったかなと思います。 --ご自身、武藤 嘉紀選手、宮代 大聖選手を含めて3人が2ケタ得点を記録。前の厚みを感じるシーズンに?今季に限っては僕がチャンスメークに回る回数というのがすごく多くなったのかなと。大聖はしっかりとゴール前に入っていく選手ですし、そこで違いを作れる選手なので、ちょっとしたところですけど、どこからでも点が取れるチームができたのかなと思う。
DF 4
山川 哲史
--優勝の心境を教えてください。一番はたくさんの方が期待してくださっていたので、その期待に応えられてホッとしたのが素直な感想ですね。 --今日はどのような心境で臨みましたか?やることはハッキリしていました。結果的には2位も3位も負けてということになりましたけど、とにかく勝つしか優勝する道はないと思ってみんなが試合に挑んでいましたし、そこに対しての気持ちは今年で一番入っていたかなと思います。 --昨季と同じくノエビアスタジアム神戸で優勝を決めました。スタジアムの雰囲気は?自分たちの気持ちも強かったですし、ファン・サポーターの方々がノエスタでの雰囲気を、もうピッチに入ってくるときには昨季のような良いイメージでプレーできる環境を作ってくれました。本当に声援に後押しされましたし、それで勢いが出たかなと思います。 --頭を強く打つシーンもありましたが、戦い抜きました。とにかく(失点)ゼロで抑えて、とひたすら考えていた。結果的にゼロで抑えられて良かったと思います。
DF 24
酒井 高徳
--先制点につながるクロスを送りました。右サイドでつなぐことも考えられましたが、クロスを選択した判断について。クロスを上げ切れるシーンがあまりなかったので、1回くらいクロスを上げたいなというのがあった。(湘南が)クロスからの失点の仕方があまり良くないというのが分析であったので、とにかくクロスはしっかり上げようと話していた。まさによっち(武藤 嘉紀)が触ったポイントというか、場所というより、DFより手前で触られることが多いというのが分析でもあったので、左(足)だし、多分ゴール方向に向かうボールならよっちが先に触れるだろうなと思った。(J1第31節・)新潟戦のときみたいな「なんなら入っちゃえ」くらいの感覚で蹴った。あれはしっかり合わせてくれたよっちもすごいと思うし、そこに詰めていた(宮代)大聖もさすがだなと思うので、みんなで取れたゴールかなと思います。 --先制して3-0で勝ち切り、連覇を達成。また、今季2冠も達成。心境を聞かせてください。何事も1回目が一番うれしい(笑)、というのが正直な感想ですけど、でも苦労して勝ち取った優勝だと思う。自分の今年はケガで出られない時期もあったし、そこからコンディションを直すので、なかなか優勝に関してしっかり力になれたかというと個人的には「う~ん……」と思うところがあった。去年もケガしていたし、今年もケガして、「今年はもうケガをしない」と言っていたんですけどケガしてしまったので。 来年、新しい挑戦が神戸はあると思う。今日と(来季の)始動日まではこの喜びを味わっていいと思います。ただ、皆さんの前で常々言っていますけど、継続することが一番難しくて、継続することが一番大事であって、去年も言いましたけど、今年優勝しなかったり、良い順位で終わらなかったら「結局、そうだよね」という感じで、「なんとなく優勝したんだよね」と思われて終わることがあると思うので、そのプレッシャーももちろんありました。けど、その中で去年からの継続をしっかりできたことで、こうやって優勝を手繰り寄せられたと思う。ずっと同じことというのはもちろん難しいと思いますし、こちらもしっかり成長しないといけないと思う。ただ、やっぱり「継続、継続、継続」とどうしても自分に言い聞かせてしまう自分がいるので(笑)。今年、苦戦した部分というところは確実に来年も苦戦すると思うので、そういったところをどうやって勝ち切るのか、どうやって得点の効率を上げるのか、失点の確率を下げるのかというところになってくる。僕個人としてはしっかりと自分の今季ダメだったところを、しっかり胸を張って自分がパフォーマンスで貢献できたと言えるような形を作るための準備を明日から進めていこうかなと思います。