C大阪は前節、浦和をホームに迎えた。開始2分、チアゴ アンドラーデのクロスにラファエル ハットンが合わせて先制に成功。今季新加入のブラジル国籍コンビがいきなりスタジアムを沸かせた。
ただ、チアゴ アンドラーデは25分に負傷交代。状態が心配されたが、3月30日の練習では別メニューながらも走ってボールを蹴る様子も見られ、戦線離脱は避けられた様子。浦和戦を「体調不良」(アーサー パパス監督)で欠場した阪田 澪哉も復帰しており、3月27日に浦和からの期限付き移籍加入が発表された本間 至恩は今節から出場可能(※浦和戦は契約上出場不可)。左ウイングのポジション争いが活気づいている。
話を浦和戦に戻すと、先制後は幾度となく迎えた好機をモノにできず。そうこうしていると、83分に同点に追いつかれ、勝点2を失う結果となった。先制しながら追加点が奪えずに同点、または逆転された試合は第3節の柏戦、第5節の名古屋戦に続いて今季3試合目。2点目を取り切る、取れないなら時間帯に応じて守り切るというように、攻守の課題を解決したい。
試合としては、1試合平均のパス数が562.4本でリーグ3位のC大阪に対し、339本で20位の岡山というデータが示す通り、ボールを握るC大阪、ハイプレスとブロック守備を使い分けて守りから入る岡山といった構図になるだろう。C大阪としては、相手の守備を崩せず、1トップの櫻川 ソロモンに起点を作られてサイド攻撃に沈んだ前々節・横浜FC戦(0●2)の教訓を生かしたい。
岡山は昇格1年目ながら、ここまでの7試合ですでに3勝を挙げており、勝点11で6位と大健闘を見せている。中でも堅守が際立ち、失点はわずかに『3』と1試合消化が少ない川崎Fと並んでリーグ最少。大崩れしない守備をベースに着実に勝点を重ねている。
そんな中、ここまでの3勝はいずれもホームで挙げたもの。今節はJ1で初のアウェイ勝利という壁に挑む一戦になる。また、C大阪との対戦はキンチョウスタジアム(現・ヨドコウ桜スタジアム)で行われた2016年のJ1昇格プレーオフ決勝以来。今季のメンバーで当時所属していた選手はいないが、サポーターにとっては、10年弱のときを経てたどり着いた同じスタジアムでのJ1での対戦に感慨を抱く方もいるかもしれない。プレーオフ決勝つながりで言えば、昨季仙台に所属していた中島 元彦は、目の前で岡山の昇格決定を目の当たりにし、涙を流した。C大阪に復帰した今季、「対戦が楽しみな相手」に岡山を挙げているだけに、そのプレーには注目したい。岡山で2シーズンプレーした上門 知樹は古巣戦となる。ピッチに立った際は注目だ。
前節は悔しい引き分けに終わったC大阪としては、引き続きホームで戦う今節こそサポーターが待ち望んでいる今季ホーム初勝利を挙げて、“開花宣言”といきたい。一方の岡山は連勝を果たせば、さらなる上位が見えてくる。かつてJ1への道が閉ざされた舞台で躍動する姿を示し、アウェイに集うサポーターと喜びを分かち合いたい。
[ 文:小田 尚史 ]


