2週間のインターバルを経て明治安田J1が再開される。鹿島は、リーグ中断期間にJリーグYBCルヴァンカッププライムラウンド準々決勝を戦っていた湘南をホームに迎える。勝点4差の中に首位から6位チームまでがひしめき合う中、4位につける鹿島は5試合負けなしと苦手の夏場でも安定感を見せている。しかし、前節・清水戦は多くの場面でボールを保持しながら先制点を許し、同点に追いつくのが精一杯だった。残り10試合となりいよいよ佳境を迎えるため、鬼木 達監督はより一層“勝ち切ること”を求めている。
対する湘南は現在18位と降格圏に沈む。リーグ戦では5月11日の第16節・東京V戦を最後に勝利がなく、東京V戦後の12試合で4分8敗と苦しんでいる。前節・G大阪戦では前半に2点を先取したが、2-1で迎えた45分に
舘 幸希が退場処分を受けたことをきっかけに主導権を失い、最終的に4-5で敗れてしまった。
その後のルヴァンカップ準々決勝では広島と激闘を演じ、第1戦を後半アディショナルタイムの
二田 理央のゴールによって3-2で制したものの、アウェイでの第2戦は1-4。2戦合計4-6で敗退となってしまったが、湘南らしいアグレッシブさが戻りつつある。また、第2戦ではG大阪から育成型期限付き移籍で加入したばかりの
中野 伸哉が初出場。「自分の持ち味は出せていたと思います」と手ごたえを感じている様子だった。
その
中野 伸哉だけでなく、湘南は今夏で多くの選手を獲得している。
二田 理央、
太田 修介、
松本 大弥、
ポープ ウィリアム、
吉田 舜と合計で6人が新戦力として残留を目指すチームを支える。良い形で勝利を得られれば一気に勢いを増すことだろう。
それだけに、鹿島の警戒心も強い。ここまで全試合に出場している
松村 優太は「残留が懸かっているチームのパワーはすさまじいものがある」と話す。
「向こうは上位争いをしているチームに勝って勢いに乗ろうとしている。アウェイであればなおさらだと思う」 失点がかさむ湘南に対して、鹿島は得点力不足に悩んできた。そこでこの2週間ではゴールを奪うことに取り組み、練習の中でのゴール数は明らかに増えている。とはいえ、それはあくまでも練習に過ぎない。「練習だけできても、ゲームでできないといけない。よりゲームでできるような状態にしていかないといけない」と
松村 優太も話す。この試合でどこまでできるかが問われている。
両者の対戦は開幕戦以来。そのときは湘南のプレッシングが威力を発揮し、1-0で勝利を挙げている。ただ、メルカリスタジアムでは鹿島が8連勝中と圧倒的な結果を残している。
優勝と残留。立場は違えど、どちらも勝点3が欲しい。
[ 文:田中 滋 ]