2週間ぶりのリーグ戦再開となる明治安田J1。17位・横浜FMは日産スタジアムに8位・川崎Fを迎え、“神奈川ダービー”に臨む。10試合を残す中、横浜FMは残留を懸けるシビアな戦いが続き、対する川崎Fは4年ぶりの覇権奪還へ、もう1つも落とせない背水の陣となる。両者にとって意味合いこそ異なるが、仕切り直しの一戦はどちらも絶対に勝たなければならないダービーである。
横浜FMはリーグ戦中断期間中に行われたJリーグYBCルヴァンカッププライムラウンド準々決勝で柏と対戦し、第1戦、第2戦ともに敗れて敗退。リーグ戦と合わせて公式戦4戦未勝利となった。その要因の1つとして、最後に勝利した第26節・清水戦で
角田 涼太朗、前々節・町田戦で
トーマス デン、前節・神戸戦で
松原 健とCBでプレーした選手が3戦連続で負傷し、ディフェンスラインの構成に苦労した事情がある。
そこで朗報となりそうなのが
角田 涼太朗の復帰。9日の練習では痛めた左ひざにテーピングが巻かれていたものの、全体練習に合流し、フルメニューをこなした。コンディションについて本人は「やれる状態なのでやっている。もういまは大丈夫。(清水戦で痛めた瞬間は)正直、初めての感覚だったので、最悪のケースも想定した。ただ、幸い2、3週で戻ってこられたのでポジティブに捉えている。ずっとこの川崎F戦に向けて準備してきたので、順調に回復できて良かった」と出場に前向き。そして、前橋育英高の大先輩にあたる大島 秀夫監督もこう期待をかける。
「可愛い後輩だし、コミュニケーションをとっている中では『問題ない』とのことなので(今節の出場は)大丈夫だと思う。中心になってチームを引っ張っていく姿をプレーで見せるだけじゃなく、ほかの面でもリーダーシップを発揮してもらわないと困る」 横浜FMではクラブレジェンドの中澤 佑二氏以来となる背番号22を背負う26歳が復帰すれば、“Jリーグ初年度”ながら高いポテンシャルを発揮している
ジェイソン キニョーネスとのセットが大崩れすることは考えにくく、残留に向けて大きな戦力となるに違いない。
一方の川崎Fは夏が終わるにつれ、一気に調子を上げてきている。現在リーグ戦3戦無敗の2連勝中。浦和と対戦したルヴァンカップ準々決勝も1勝1分でベスト4にコマを進めた。中でも注目は、公式戦5戦連続ゴール中でその期間計6得点と大爆発中の
伊藤 達哉だろう。ルヴァンカップ準々決勝第1戦では貴重な同点ゴールを奪うなど、勝負強さも光る。
攻撃陣が好調な一方、不安が残るのは守備陣。直近の公式戦5戦で一度も負けていないとはいえ、5戦で計10失点を喫しており、特にCBの構成に頭を悩ませている。その意味ではルヴァンカップ準々決勝第1戦で負傷交代した
ジェジエウが復帰できるかどうかは焦点の1つ。その背番号4がピッチに立てなければ、
佐々木 旭と今夏加入の
フィリップ ウレモヴィッチのセットが濃厚なだけに、連係面、クオリティーともに高めなければならない。
[ 文:大林 洋平 ]