トレーニングキャンプを行わず、クラブハウスとトレーニンググラウンドがあるユナイテッドパークで開幕に向けた準備を進めてきた千葉は、開幕を1週間後に控える1月31日、『ちばぎんカップ』で柏と対戦した。
シーズン開幕約1週間前に千葉が柏と対戦するのは毎年恒例となっているが、今季両者は同カテゴリー。千葉にとっては昨季のJ1で2位のチームに対する力試しの一戦となったが、特に前半は相手に主導権を握られ続けた。GK若原 智哉がビッグセーブを連発したこともあり、1-2とスコアだけを見れば僅差だったが、ピンチで失点を喫していれば「前半0-5でゲームは終わり」(小林 慶行監督)という試合だった。
試合後、ロッカールームでは選手に対して厳しい言葉を投げかけ、その後の記者会見でも内容について辛辣な評価をしていた小林 慶行監督だが、その5日後、オンラインで行われた囲み取材で今週のチームの雰囲気について問われると、「もうとんでもないです」と話したあと、こう続けた。
「頭がめちゃくちゃ下がります。まずは柏戦の翌日、出場時間の短かったメンバーがトレーニングしました。その中で、(鈴木)大輔、ヨネ(米倉 恒貴)、(呉屋)大翔、もちろん若い選手たちもいて、あまり多くの人数ではないけど、とんでもない強度でこちらが発信したこと、もしくは自分たちの心の中で思っていたことをしっかりとピッチ上で表現してくれた。オフ明けから今日までの3日間でも、今度はチーム全体として、僕が言わなくても良かっただろうなというくらいトレーニングをしっかりしてくれている。いまいるメンバーとだったらやっていける、絶対に成し遂げられるという強い気持ちにさせられた」 当然、トレーニングの中では浦和に対してどう戦うかということもありながら、まずは自分たちのスタイルを貫く、国内トップカテゴリーでも攻守にわたってアグレッシブなサッカーで戦うことを確認したようだ。
対する浦和は、毎年恒例となっている沖縄の金武町でのトレーニングキャンプで開幕への準備を進めてきた。浦和で2023年の1年間、そして2024年途中から再び指揮を執っているマチェイ スコルジャ監督は、ハイプレス、自分たちからボールを奪う守備に取り組んでおり、「特にハイプレスでの改善が見られている」と手ごたえを得ている。
過去にはハイプレスを軸にした戦術に取り組もうとしながらなかなかうまくいかず、結果としてブロックを敷いて守ることもあったが、これまで取り組んできたハイプレスが公式戦でどれくらい機能するのか、開幕戦は1つの試金石になる。
つまり、両チームが標ぼうするスタイルをぶつけ合うとすれば、アグレッシブで激しい試合展開になる。フクアリで17年ぶりに行われる“J1”を冠した試合、約半年限りの特別な大会の初戦は、エキサイティングな戦いになりそうだ。
[ 文:菊地 正典 ]
