逆転に成功した東京V。鹿島に今季初の“黒星”をつける
東京ヴェルディ
監督
今日は味スタでサポーターと喜び合えたことは本当に良かったと思います。できればその場に(吉田)泰授もいてほしかったと思いますけども、大ケガでないことを祈るばかりです。 われわれが前線から良い守備をしてペースを握って、良い入りができたという安心感が、おそらく7、8分過ぎからあって、ちょっと緩んだんですね。ちょっと腰が引けて、そのスキを突かれました。なので、前半の真ん中ぐらいの辺りは入りで安心してしまったような拙さがあったなと。ただ、途中からもう一度、前線からプレスに行く、最終ラインがラインを上げる、良い守備から入るということを確認した中で、しっかり逆転できたことは非常にポジティブかなと思います。後半もそこは継続しようとみんなで確認しながらやったので、少し安定したゲームができたと思います。ただ、相手が1人退場して、むしろちょっと難しくなったかなと思っていたので、特にロングスローとかCKであるとかセットプレーは人数は関係ないので、そこでも最後までよく集中して相手の決定機を作らせなかったという意味では、今日は選手の守備の集中力を褒めてあげたいと思います。(相手が)10人になったときに、ダメ押しができるようなチームになるというのは、言うは易しで、そんなに簡単ではない。われわれは成長しながら、痛い目に遭いながら、前に前に進んでいきたいと思います。 --新井 悠太選手が途中出場で途中交代となりましたが、その理由を教えてください。これは本人にもみんなにも言いましたけど、エネルギーを出すことをサボって交代したわけではないです。問題はエネルギーの出し方です。このチームは、例えば自分の特徴を出したいがために守備をサボるとか、「これぐらいでいいだろう」と思ってスピードを緩めるとか、そういうことではない交代なので、ポジティブです。ただ、どうエネルギーを攻守で出すかというところは、彼は学ばなきゃいけない。出し方という意味では、今日はうまくいかなかったところを、彼の中でどう落とし込んでいくかは、われわれも問われるところだと思う。そこはチーム全員でも、出していないのではなくて、出し方の問題なので、このチームとしては一歩一歩前進するための、そういう意味での交代だということは伝えました。 --最初に「泰授が大ケガじゃないことを祈ります」とおっしゃっていましたが、まだ分かっていることはそれぐらいということですか。おそらく簡単には戻ってこないと思います。僕はあのシーンをしっかり見たわけではないですけれども、やはり激しいことと危険なことは、ちゃんと現場と審判の方で論議しながら進んでいかなきゃいけないとあらためて思っています。 --今大会、東京Vは鹿島に初めて90分で勝ったチームになりました。前回、鹿島と対戦したときは監督も「前半は特に話にならないゲームだった」とおっしゃっていましたが、差が縮まったと捉えてよろしいですか。今日のゲームだけに一概にそういうことは言えないと思いますけども、われわれはこの百年構想リーグにどういう意味を持たせるかというと、守備は誰も免除される選手はいない、だけれども、攻撃においてはアグレッシブな思考、1点取られてから目が覚めるんではなくて、勝点1の状況からその姿勢を全員が見せられるようにするという意味では、アウェイの鹿島戦は最初から腰が引けていたんですよ。勝点1を取れれば御の字みたいなキックオフから入ったら何の進歩もない。勝点1では不十分だというところから試合に入れるようなチームになりたいというふうに送り込みました。それにはどういう技術が必要で、どういう共通理解が必要かは練習場でやってきているところなので、多少みんなが表現しようとしてくれたかなと。
鹿島アントラーズ
--完璧なアシストだったと思います。全部見えた上でのクロスだったのでしょうか。ソメ(染野 唯月)が良いパスをくれてうまく抜け出せたので、あそこまで行ったら逆サイドが絶対に入ってくれると思っていた。うまく合わせられました。 --ニアで熊取谷 一星選手が引っ張ってくれて、そこで顔を出すのも見えた状況でのあの判断ですか?2枚入ってきてくれたので、ファーは狙いやすかったです。 --今日は守備で前から行くところや、セットして少し後ろ気味に守るというところもありました。守備でも賢くハードワークできたように見えました。もちろん前から自分たちが奪いにいくというコンセプトがある中で、立ち上がりは前から行くんですけど、行けなくなったときに1回仕切り直すというか、ボランチだったり、後ろの声を聞きながらいったん仕切り直して、またそこからバックパスとかを狙ってプレスを掛けていくのは、後ろとのコミュニケーションをとりながらうまいタイミングでプレスを掛けられたかなと思います。 --想定とは多少違うメンバーだったかと思いました。自分たちはメンバーというよりは、自分たちがやることをやるチームだと思うので、多少メンバーが替わったのはありましたけど、自分たちがやることはブレないと思うので、そこはあまり気にならなかったです。 --エウベル選手のプレスが緩くなっていたところは狙っていたのでしょうか。前へのプレスは速いですけど、後ろはチームとして相手に誰が出て来ようが背後からCBだったりSBの間のスペースの背後から狙うというのがあったので、今日はそこが意識できていたところ。うまく抜けられたかなと思います。 --大先輩の安西 幸輝選手とのマッチアップでしたが、やってみてどうでしたか。自分が応援していた先輩と、こうしてピッチに立ってプレーできたのは感慨深いです。うまさがありましたけど、勝利という形で迎えることができて、うれしさもあります。
鹿島アントラーズ
--得点のシーンを振り返ってください。素晴らしいファーストタッチでかわして、その後、ゴールを決めるイメージまでできていた感じですか?そうですね。ファーストタッチで相手を置き去りにして、そこから切り込むことを考えたんですけど、モロ(師岡 柊生)がけっこう良いタイミングで走り出して、そのスピードをちょっと落としてしまったのでそこは反省ですけど、あのまま中に入って、モロからもっと直でクロスが来ればいいなと思って入ったんですけど、良い準備して、折り返しに反応できたので良かったです。 --2失点目を喫したときに、メンバーで何かを話し合っていた姿が見えましたが、何を話していたのでしょうか?自分たちで流れを崩してしまったので、もう1回やることを合わせて、どうやって守備に行くかとか、どうやって押し込んでいくかというのを話しました。
監督
まずアウェイという中で、あれだけ多くのサポーターの方が駆けつけてくださった中で、本当にふがいないゲームをしてしまい、本当に申し訳なく思っています。やっぱりその責任は自分にありますし、先制こそしましたけれども、いろんな部分で、出足の部分、コンパクトさ、セカンドボールとか、いろんなキワの部分で、向こうのほうが出足が良かったかなというふうに思いますし、それを90分間通してなかなか改善させられなかったところに、自分の力不足を非常に感じています。ただ、すぐ試合もありますし、また選手にも言いましたけど、こういう負け方の中でも、最後サポーターの方たちがあれだけ声援を送ってくださったので、やっぱり次ホームで期待に応えなきゃいけないと、そういうふうに思っています。 --今大会13試合目にして初めて90分での敗戦となりました。同点に追いつかれてから立て続けに失点を喫したことも含めて、90分での敗戦をどのように受け止めていらっしゃいますか?まず連続失点が、勝っていくチームではあってはならないところだと思います。やっぱり相手に勢いも与えますし、特にアウェイであれば、本来自分たちが点を取って畳みかけたいところが逆になっているわけで、そういう意味で言うと、1つ反省しなきゃいけないところだと思います。あとは単純に、どっちのチームがゴールに向かっていたかというか、そこですごく大きな差が出たと思いますので、そこも反省点かなと思います。
東京ヴェルディ
DF 4
林 尚輝
--会心の試合だったと思いますが、どう振り返りますか。やっぱり、いま首位の相手ということもあって、スカウティングや映像を見ていても強いなという印象がありましたけど、この大会ということもありますし、自分たちのそのスタイルを貫いてやる。相手の強みを対策するというよりは、自分たちの色を出す、前から行くというのに挑戦して、その形で自分たちが前でボールを奪えたり、攻撃のチャンスがあったりという形があったので、1つ、勝ちも含めて良い試合だったなと思います。 --今日は余らせるような形で、あらかじめ後ろを5バック気味にして守るというか、そこまで前から行かないときもありました。前から行く過程で、相手も優位性を持って自分たちに来るのは分かっていたので、ゴールキックでマンツーマンで行くのかは、1週間準備するところでどうするかはあったんですけど、本当に練習のところでも、いわゆるスタメン組じゃない選手たちがすごくリアリティーあるプレーをしてくれて、そこでけっこうエラーが出て、その上で対策して考えてこの試合に挑めた。そういった意味でも、1人余るような状況にできたのは良かった部分だと思います。 --先に点を取られましたけど、「このままいけば」というような雰囲気はチームの中でありましたか。(前回対戦の)アウェイで失点して、ある意味負けゲームみたいに、何点取られてもおかしくないみたいな雰囲気がすごくあって、まずは城福(浩)さんに「どういう状況になろうとやり切ることが大切だ」というのは、あらかじめ言われていたところ。自分たちは失点してしまいましたけど、後半に追いつけるという自信は徐々についてきていると思いますし、走力的なところも自信になっている部分はある。慌てずやった結果、前半で追いつけて逆転できたのは本当に良かったかなと。
FW 25
熊取谷 一星
--これまで感じていた課題というのは。ボールを持っていないときのポジショニングだったり、攻撃のときのポジショニングとか、1個予測するところとか、本当に細かいところなんですけど、そういうのが課題だったので、それを少し修正できたのは良かったです。 --首位の鹿島を相手に、自分たちの良い守備から攻撃という部分をうまく出せたところについてはいかがですか。鹿島さんが(90分では)負けていないとは聞いていたので、個人としては「やってやるぞ」というマインドしかなかった。それが良い守備に出ましたし、攻撃にも出たかなと。 --かなり今日は気持ちが入って戦っていたと思いますが、1回目の鹿島戦ではちょっと空回りみたいな感じで、あまり良い戦いができなかったという記憶があります。この試合でこれだけ序盤から力を出せたというのは、どういうところにモチベーションのスイッチが入った要因があったのでしょうか。やっぱり、アウェイのときは自分たちの良さを全然出せなかったというのもあったと思うので、そこを鹿島さん相手にどうやって出すかを突き詰めた結果だと思います。 --前半途中、ベンチに近いところにいるときに城福 浩監督が何か話しかけているような光景を見ましたが、あれは何を言っていたのでしょうか。多分、自分がボールを奪われて、ちょっと見ちゃっていたので、「そこ行けよ」という話でした。
FW 7
松橋 優安