9位・横浜FMが11位・水戸を日産スタジアムに迎える明治安田J1第8節。前節、首位・町田と引き分けた横浜FMは、現在3戦負けなし。今節は2試合ぶりの白星を狙う一戦だ。対する水戸は前節で川崎Fに惜敗。今節は、“茨城ダービー”で鹿島を撃破した第5節以来となる今季3勝目を目指す。J1百年構想リーグでは水戸が2勝(うち1試合はPK戦勝ち)を収めた中、J1リーグ戦での初対決を制するのは果たしてどちらか――。
横浜FMは前節、MUFGスタジアム(国立競技場)で町田と戦った。守備戦術がハマり、主導権を握ってゲームを進める中、12分にCKから谷村 海那が頭で合わせて先制する。ただ、その後優勢が続くものの追加点を挙げられず、後半は交代カードを次々と切った町田に盛り返されて劣勢の時間帯に。すると84分、数的不利となっていた町田に同点ゴールを許し、ドローで終わった。
勝ち切れなかったものの、首位を相手に健闘が光った一戦を、スティーブ コリカ監督は試合後こう評価した。
「町田さんは最も点を多く取っていて、一度も負けてないという自信のあるチーム。そのような相手に対し、われわれの選手たちの今日の戦い、結果を責めることはできない。勝てなかったが、パフォーマンスは良かったと捉えている」
その町田戦を含めて、ここまで7試合の対戦相手は、AFCチャンピオンズリーグElite 2026/27などリーグ戦と並行してアジアの舞台で戦っているリーグ上位陣との対戦が多くを占め、それに該当するクラブとの戦績は2勝2分1敗と悪くなかった。今節から11月のリーグ中断期間までにかけては現時点での中位、下位チームとのゲームが続くだけに、ここでどれだけ勝点を積めるかが焦点になる。
注目選手には、17日に発表された日本代表に初招集された谷村 海那を推したい。7戦6ゴールと、リーグ得点ランキング2位タイにつけており、絶好調。元来、生粋のワンタッチゴーラーだが、今季はより磨きがかかっている。ゴールパターンも多彩で、左右両足を問わないだけでなく、ヘディングも強い。183㎝とサイズもあり、近年は少ないタイプの日本人ストライカーである。2戦連発が懸かる今節、自身のゴールでチームを勝たせ、気持ちよく初の代表活動に合流したいところだ。

日本代表に初招集された谷村海那に注目
対する水戸は前節、川崎Fとホームで対戦し、0-1で惜しくも敗れた。互いにポゼッション志向を貫いて互角の展開で推移する中、59分、ロングボールをはね返されたカウンターの流れから失点。その後の反撃も及ばず、終了のホイッスルを迎えた。
そして、この1週間でチームに変化があった。16日、開幕からフル出場を続けていた左SBの大森 渚生が鹿島へ完全移籍することが発表された。シーズン途中での流出とあって、代役の選定は急務となる。
有力候補は、8月の天皇杯2回戦・京都産業大戦で先発した、U-19日本代表招集歴を持つ山下 翔大。コンディション次第では経験のある新井 瑞希も選択肢に入るだろう。水戸はこれまで4バックを基本システムとして戦ってきたが、緊急措置的に3バックへの変更の可能性も捨て切れない。樹森 大介監督の決断やいかに。

大森渚生が移籍で抜けた中、樹森大介監督はどのような策を取るか(写真は2026/27 ルヴァンカップ1回戦・長野戦)
[ 文:大林 洋平 ]