ただ、過密日程の5連戦を3勝2敗、勝点9で終えたことは悪い結果ではなく、リーグ再開時には最下位だった順位も8位まで上昇した。最初の5連戦を通じて「選手の消耗度、疲労度も含めて、われわれがボールを持ってゲームを支配する時間を長くしないといけないと、より強く感じた」という指揮官は、「相手が前から来ようが何をしようが、ボールを失わないという哲学は絶対に曲げない。そのストロングを継続し、さらに質を高めていく」と決意を新たに巻き返しを誓う。
一方の京都は前節までの5連戦を1勝3分1敗。ここ4試合は勝ちがなく、一時は3位につけていた順位も7位まで後退した。前線のピーター ウタカが5試合で6得点と気を吐いているが、守備が5試合で10失点という厳しい状況だ。現役時代はDFとして「クレバーな選手だった」(永井監督)という實好 礼忠監督だけに、ひさびさに与えられた1週間の準備期間でどこまで守備を立て直せるかがポイントになる。
東京Vの永井監督にとって、京都は昨夏に監督就任して初めて敗戦を喫した相手でもある。しかもボール保持率でも上回られての0-4と「非常に悔しい」大敗だった。「そのリベンジをしたい気持ちは当然ある」と言い、前節の鬱憤を晴らす意味でもボールを保持し、ゲームを支配した上での勝利を目指す。対して京都は、昨夏の対戦のように東京Vのビルドアップを寸断してボールを奪い、ピーター ウタカの決定力に託したいところ。
再び始まる5連戦の初戦、J1昇格争いに割って入るためにも互いに負けられない一戦だ。
[ 文:芥川 和久 ]
