琉球は8月に入り、明治安田J2第9節・岡山戦でのリーグ戦初勝利を皮切りに、目指すアグレッシブなサッカーが結果につながっている。その要因の1つが守備意識の向上。相手ボールとなればしっかりと自陣でブロックを敷き、奪い切れば上里 一将を起点に阿部 拓馬のパスレシーブからボールをつないで、人数をかけて敵陣に進入する形を見いだしている。カウンターを受けた場合も、李 栄直と鈴木 大誠の両CBを中心に相手のパスコースを切って攻撃の芽を摘むプレーが見られるようになり、クリーンシートでの勝利は2試合を数える。
ボール支配率の高さに比べれば、シュートチャンスの少なさは課題と言える。前節の新潟戦では90分を通してシュート数4本にとどまり0-1で敗れた。またここ2試合においては前半のシュートは1本しか打てておらず、なおかつ先制されたことで引いた相手に攻めあぐねる展開となった。ケガ人を多く抱え、コンディションを加味した選手起用が満足にできないがゆえの姿に鳥養 祐矢は「前半に形にならないことが多いので、はじめの45分でまず失点しないこと。そして相手の疲れが見える後半、ボールを握れる時間帯で得点を奪いたい」と話す。
またチームは今週、G大阪から期限付き移籍でボランチの市丸 瑞希を補強。ポゼッションを軸とする琉球において市丸は「自分がボールを受けてリズムを作り、決定的な場面を作りたい」と、今節の出場に向けて意気込んでいる。
対する山形は前節、甲府と対戦。前半に1失点は喫したものの、強固なブロックを敷いて甲府の攻撃を食い止めると、セットプレーから立て続けに得点し3-1で勝利した。ボランチの中村 駿が鋭い縦パスを供給し、スピードのある加藤 大樹と、攻撃センスにあふれる山岸 祐也が存在感を示す中、1引き分けを挟んで3連勝中と好調だ。アウェイ戦だけで見れば1勝4分2敗と勝ち切れていない様子もある。蒸し暑さを感じる沖縄の地での一戦でもあるが、波に乗って確実に勝点3を奪い切りたいところだ。
[ 文:仲本 兼進 ]
